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大豆田とわ子の音楽がヤバい

坂元裕二作品を見るようになったのは、2011年の「それでも生きていく」からだったと思う。もともとドラマは好きではなく、あまり見る習慣はなかったのだが、嫁さんが瑛太が好きでテレビにかぶりついて見ていたのを横で見てたら、主演の瑛太と満島ひかりの演技にビックリして(素晴らしくて)、僕もハマって見るようになりました。

その後、脚本の坂元裕二さんがすごいんだよと嫁さんに教えてもらい、「最高の離婚」や「Woman」、「いつ恋」「カルテット」などその後のドラマ作品は必ず見るようになっていました。震災の経験や子育てなど、時代性をバックグラウンドにした登場人物たちにはがっつり感情移入していったし、「坂元節」とも言われるコミカルかつウィットに富んだセリフ回しに「気持ちええ・・・」とさえ思うように。つい最近では、おじさん一人で映画館まで行き、「花束みたいな恋をした」を堪能し、さらにライムスター宇多丸のラジオ「アフター6ジャンクション」のポッドキャストで、一緒になってやんや言って楽しんでました。

で、やっと本題、今回の「大豆田とわ子と三人の元夫」です。今回はそこまで事前チェックとかはしていなくて、例によって嫁さんに「坂元裕二ドラマ今日からだよ〜」みたいに言われて、おおじゃあ見ようかっつって見始めたら、まあ例の坂元節全開!!みたいな感じで、コミカルに振り切ってるな〜映画で出来なかったこと全部詰め込んでるのかな〜って感じでクスクス笑いながら見てました。あとみんな演技上手いな〜とか、映像きれい〜インテリアかっこいい〜松たか子歌うめ~、あと松たか子は顔芸じゃん、別のベクトルの半沢直樹じゃん!なんつって。

そんで、終盤に差し掛かって、「ああしばらく毎週火曜は楽しみができたな〜」なんて見てたら、その曲が鳴ってきました。挿入歌が流れてきたんです。その曲、演奏と歌が素晴らしすぎて、なりだした途端全神経が音に集中しちゃってもうストーリー入って来なくなってしまいました。「え、誰だこの声、え、日本人?松たか子の声じゃないし、曲調としては椎名林檎もあるのか、でもこんな歌い方する?そもそもカルテットでやってるし、でもなんか聴き覚えあるなこの声と歌い方・・・」みたいな感じで、最後までわからずエンディングを迎えました。ストーリーは入ってこないままw。

これはエンディング時のクレジットを要チェックや!と思って、目をさらにして見てたところ、飛び込んできた名前にぶったまげました。

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え!!?グレッチェン・パーラト!!

しかも!作曲は坂東祐大!!

ピアノがBIGYUKI!!!

歌詞(原詞)が坂元裕二てーーー!!


グレッチェン・パーラトと言ったら、こんな人。

今見たら、ピアノはテイラー・アイグスティなのね。そしてドラムは旦那さんでもあるマーク・ジュリアナ。


日本のドラマ(しかも坂元裕二作品)の挿入歌で書き下ろしでグレッチェン・パーラトの歌が聴けるとは、何という世界線。グレッチェン・パーラトと坂東さんは、全く結びつかなかったけど、坂東さんはほんとにポップスからジャズからクラシックまで、現代的な音楽をまるっと縦横無尽というか、どの曲聞いてもとんでもないクオリティというか。

ちょうどこの日、米津玄師の「海の幽霊」聴いてて、嫁さんにこの曲が米津の最高傑作なんだ、これは坂東さんという最強共同制作者がいてだな、とめんどくさく絡んでいたところだったので、びっくりぽん。

今回の「All The Same」という曲もとんでもなくかっこいい曲でした。早く音源だけで聴きたい。(このメンツでこの感じのドラム、石若さんぽいな〜と思ってたら、やはりそうでした)


さらには、エンディング曲にSTUTSとKID FRESINOというぶっこみよう。この時代に生きてて幸せ〜。w

つーことで、毎週火曜日がとっても楽しみな3ヶ月になりそうです。

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