「ジャイ子」本名概論
「ジャイ子」。ジャイアンの妹。ドラえもんが20世紀に降臨する前は、のび太との結婚を約束されていた。彼女の本名については、昭和時代より最大の焦点となっている。
ジャイ子の初登場は第1巻第1話。最古参の一人にも関わらず、本名が記された文献は現在でも発見されていない。一般に入手できる史料では、それ以外の呼び名が確認できないため「ジャイ子」が本名ではないかという説もある。
社会通念的にみて、長男のあだ名に由来する命名など、反倫理的無責任として世論から糾弾されかねない所だが「スネ夫」が黙認されている以上、反論の根拠としては希薄だろう。
ただ、識者の間では「本名は別にある」というのが公式見解だ。1999年には、通信網文献において、興味深い記述が掲載されている。以下はその抜粋である。
「…さて、そのジャイ子の本名だが、藤子F不二雄先生がジャイ子は本名ではなく、本名はいつかちゃんと本編でかくと言っている。しかし、そのあと本名がかかれることなく先生が亡くなってしまったことで永遠に秘密となってしまった。(情報の出所:小学館「ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑2」102P)」
現在、筋の専門誌では当の質問に対し、「ないしょ」という不明瞭極まりない回答がなされている。公的発言としては、およそ信じがたい文言ではあるが、現況を鑑みるに、この答えが結果論的には真実と言えるのではないだろうか。
いずれにしろ、原作者である藤子・F・不二雄氏が他界してしまったため、真相は闇に葬られた格好にある。
2005年11月12日
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