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働き方を変えるということ

医療業界はめまぐるしく変化している様に見えて、働き方はほとんど変わっていない。医師や看護師の働き方は、生産性という視点で見たときの、非常に低いと言える。ビジネスの世界では当然のように行われている、様々な改善やPDCAサイクルなどは、ほとんど行われていないと言っても過言ではない。医療の専門職として、業務改善などは我々の専門ではないという、訳の分からない言い訳が聞こえてきそうなぐらい専門外のことには手を付けようとしない、また手を付けても有効なものは出てこない。KPIを意識して、生産性を上げるために、また地域のヘルスケアにどのように関わっていくか、予防の視点での取り組みはやっているようでやっていない。予防に力を入れ罹患率を下げるのは必要なことであるが、病院の収益性とは逆の理になるという側面もあるのである。それはさておき、医療の専門職は仕事の密度が高く、ナースコールなどの飛び込み仕事が多すぎることが生産性低下の原因と思われ、タイムマネジメントがしにくい現状もある。そこには、ちょっとしたヒントが隠されている。業務を分けて機能別に仕事をするとかそういうことではなく、やはり生産性を高めるために、無駄を省き、会議を最小限にし、ICTをフル活用し、コミュニケーションスピードを上げ、飛び込み仕事が少なくなるような業務改善をすることである。それは組織での取り組みというより、個人の働き方を改善することが最も近道である。それに気付こうとしない、業務改善の下手な医療の専門職はいつまでたっても変わらない。変化の中心に自分を置くという基本的なことから考え方を変え学習する必要がある。

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