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インド修行記1【旅立ち】

インドでの2週間半にわたる生活がついに始まった。初日の日記の事もあり書くことが特にないため、そもそも行こうと志した理由を振り返ってみようと思う。

 始まりはある一人の偉人から始まる。自分は幼い頃から「ユニークにどでかく」をモットーに生きてきた。その一環で次の時代を作る技術で世界にいい影響を与える事業家になると志し、その第一線とも言えるシリコンバレーに渡る。その留学中、僕のモットーを最大限に体現した人物を知る。そう、数々の画期的な製品で何度も人間を次の時代へと推し進めた偉大な事業家「スティーブジョブス」である。彼はiphoneやipodなど洗練されたデザインで人々を魅了し、人とは異なる視点で考え、世界を作り替えてきた。そんな人物を知り、とても強い衝撃を受け、そのバックグラウンドにどんなものがあるのだろうと興味を持った。すると、若い頃にはカウンターカルチャーの影響を強く受け、宗教や瞑想を通してスピリチュアルな体験にどっぷり使っていたことを知る。ここに彼の独自性の秘密が隠されているのではないかと思った。

スティーブジョブス 「インドでの経験は、自分の人生に大きな影響を与えた」


 実は彼ともう一人そこに影響を受けた偉人がいる。それは学生の頃から革新的サービスを作った天才「マーク・ザッカーバーグ」である。彼はフェイスブックが軌道に乗るに連れ、事業売却しようか迷っていたそうだ。その際、当時のメンターであった人物に相談することになる。そのメンターとは、そう「スティーブジョブス」である。彼はただ「インドの寺院へ行け」とアドバイスしたそうだ。そして彼は迷いを抱えたまま、インドに渡ることになる。結果、そこでの体験が彼の人生に多大な影響を与えることになる。彼がインドで目にしたものは「人々の繋がり」だそうだ。どのように人々が繋がり、支え合っているか。彼はそれを目にし、自分が人生でなすべきことは、自分が今持つプログラミング技術を用い、インターネットの世界に「人との繋がり」を再現することだと気づいたのかもしれない。ここで彼の独自性が生まれる。

マーク・ザッカーバーグ「インドで人と人との繋がりを感じた、それが今のFacebookにつながる」


 このようにインドの体験は2人だけでなく、数多くの偉人に影響を与えてきた。ニコラ・テスラ、ビートルズ、ジュリアロバーツなど挙げればきりがない。しかし、そこで彼らが得るものは共通していると考えられる。「独自性の発見」である。独自性、ユニーク性とはすなわち自分を知るということだと思う。自分はなぜ生まれたのか、自分の人生で為すべきことと何なのか。これを自分なりに理解して始めて、その独自性を自信を持って体現することができると思う。

 自分はこの独自性の部分に大きく悩まされてきた。次の時代を作る技術で世界にいい影響を与える事業家になる、これは誰か他の人の方でもできるではないか、自分にしかできないことなのか。しかし、その中でも自分が自信を持って好きだと言えるものに出会う。それは「コンピューティング技術の歴史」である。コンピューティング技術はそろばんから始まりメインフレーム、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、インターネット、今ではAIと人間に多大な影響を与えてきた。その中で多くの人々が己の独自性を発揮し、貢献してきた。自分もこのダイナミクスに身を投じ、人生をかけてこの「次」を紡いでいきたいと思った。

 しかし、これでも確固たる独自性を持てたと言えはしないだろう。なにか確固たる証拠があるという訳では無いが、自分を知りきれてない気がするからだ。そこでインド訪問につながる。自分はインドでの霊的体験、現地での人との体験を通し、新たな価値観を得て、「自分の独自性」に対する気づきを得たい。数々の人々がそうであったように。

 その目標を達成するためにインドではなるべく多くのことを体験、そして常に「自分」を見つめていこうと思う。恐らく自分の気づきたくない側面に気づく事もあるだろう。それでも何かを得て帰りたい。


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