在宅勤務をした日のこと

大雨で公共交通機関が止まってしまう。

3年前は休暇という選択しかなかったけど、今では在宅勤務を選べるようになった。いつもより長く寝られるし、休憩時間には好きなライブ映像を眺められる。BGMを流しながら仕事することもできる。自宅と家のどちらが良いのかはその日の気分によって変わるけど、実績報告は必要だから在宅勤務だからといってダラダラ過ごすことはできない。出社したら割り込みで仕事が頻繁に入ってくるけど、在宅だとその機会が減る。手がつけられていなかった仕事に注力しながら、外乱のない環境への憧れが強くなる。出社することが嫌いなわけではない。直接会って話した方が進みやすい仕事もあるし、やはり1人で部屋にこもってパソコンと1日中睨めっこしているのは辛い。

昼休みが終わる5分前にアラームを設定する。

今日は朝から緊急速報が近くの川の氾濫を何度も教えてくれていた。3通目くらいに爆音が頭に響くことに耐えられず音が鳴らないようにした。そのあとは通知が来ると、iPhoneがぶるぶると震えるだけになった。スマホを引き出しに直すと、存在を感じなくなった。ボクの集中力が増した。危険を知らせることも彼の仕事だ。全力でプレーする姿勢は素晴らしいし、それによって命を救われた人たちもいるはずだ。できないようにしてしまったことが心苦しかったけど、雨で体調がイマイチなのに、おいうちをかけられてはボクの仕事がどうにもならない。十分に安全だと判断したからこそ、彼には眠ってもらっただけのこと。仕事が終わった今、ボクは再び彼が爆音を発せられるようにした。そして再び引き出しに片付けた。まだ鳴るかもしれない。ボクの偏頭痛はまだ治る気配がない。

そろそろ子どもたちと遊ぶ約束をした時間だ。通勤時間がなくなることの最大の利点は、遊ぶ時間ができること。家に帰ってきたら、家が真っ暗でボク以外の全員が先に眠っていることも今週は多かった。何して遊ぼうか? 明日は晴れるようだから、朝から近くの公園に遊びに行く予定だ。夏には、毎年恒例のプラネタリウムにも行きたい。ボクも子どもたちも宇宙のことが好きだから、いつか一緒にBUMP OF CHICKENのライブにも行けたらいいなと思っている。ボクの部屋にはライブでもらった銀テープがある。長女にそれは何と聞かれて、歌と音楽を聴きに行ったときに降ってきたんだよと伝えたら、「わたしもいきたい」と言ってくれたので、銀テープが舞う瞬間の写真や映像を見せた。「わたしも取れるかな?」とボクを見上げる心配そうな瞳。ボクはなんの根拠もないけど、「取れるよ。取れなくても周りの人たちがくれるよ」と答えた。将来の楽しみはこうして日々増えていく。

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!