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緩く閉ざされたコミュニティ作りが鍵

有料のオンラインサロンやフェイスブック、登録制のメールマガジン。

甘美な響きがあるかもしれないが、実際に収益化に成功しているのは全体の1~2%程度だろう。

こういった「緩く閉ざされた空間」のメリットは収益化ではないし、そこをポイントにするときっと失敗するはずだ。

オンラインサロンを始めとする「閉ざされた空間」の価値を、一度きちんと整理しておく必要があるのではないだろうか。

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2000年前後は「全方位への発信」に憧れた時代

インターネットが普及しだした2000年前後。

あの頃を振り返ってみると、そもそもまだインターネット社会も「閉ざされた空間」内での発信が多かった気がする。

メールやミクシィなどは、相手のアドレスを知っていないと送れなかったし、招待制だったりもした。

まだまだ個人でブログ開設するにも敷居が高かった時代だ。

だからこそ、人々はこぞって「開かれた社会に向けての発信」を求めた。言語の問題こそあれ、自分の発信が世界中の人から見てもらえる環境は、それまでの社会とは全く違う可能性があるように思えたからだ。

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事実、多くの企業はそれまででは信じられないようなスピードで発展し、巨万の富を得た。コマーシャルやブランディングの在り方は、ネット社会以外には考えられないほどになった。

わずか10年~15年程度の間に、世界中の情報発信への障壁は劇的に下がったのだ。


オープンな発信の反動とは

一方で、人類が初めて経験する「半ば仮想の開かれた社会」の形成は多くのデメリットも生み出してしまったと思う。

・不確かな情報、デマが爆発的に拡散
・匿名性を暴力的に利用する人の増加

結果的に数多くの人が「ネットによって社会的に殺される/過度な制裁を受ける」時代になってしまった。

情報は絶え間なく洪水のように垂れ流され、自ら意図的に「情報者を選び」、「情報を取捨選択」する必要が出てきたのだ。

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今後10年「閉ざされたコミュニティ作り」が鍵になる

新しい経験を通して、2020年の今。開かれている情報社会がまるきりOKではなく、今度は「閉ざされたコミュニティで限られた人たちに本音を伝える」価値が高まってきている。

ストレスのはけ口と人間らしい交流、スピーディーなビジネスチャンス。
求めているものがごちゃまぜになって、ルール化が難しくなってしまったオンラインの世界。

現状に辟易として疲弊してしまっている人たちが増えたからだ。


2000年前後とは違う「自分の届けたい人だけにリーチする」手段として、再び閉ざされたコミュニティ作りが求められてきた。

私自身、まだまだ手探り状態だけれど、キーワードは「共感」、「愛着」、「信頼」といったところになる気がする。

右に倣えには抵抗があるけれど、まだまだ世の中として「コミュニティづくり」に力を入れている母数は少ない。

パイオニアにはなれないけれど、まだあるポジションを今からきちんと獲りにいく。

そのプロセスもどんどん公開していくので、興味がある人はぜひ追いかけていただければ嬉しい。

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