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不思議絵師 蓮十 江戸異聞譚



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あらすじ

時は文化文政期の江戸。幕末なんてどこ吹く風の太平楽な町の片隅に、駆け出しの浮世絵師がひとり。女性と見紛うばかりの美貌に、優れた才を持つ。名は石蕗蓮十という。蓮十の筆にはふしぎな力が宿っている。描くものに命が吹き込まれるのだ。でも、それは内緒。
蓮十の周りはいつも賑やかだ。蓮十の世話を焼きたがる地本問屋のお嬢さん小夜に、悪友の歌川国芳。彼らとともに蓮十は、今日もふしぎな筆の力で町で起こる事件を解決することになり?
江戸の情緒あふれるふしぎな浮世絵物語。


感想

切ないが、最後に心が少し暖かくなる話だった。
蓮十のキャラが個人的にとてもヒット!
描いた絵に魂が宿る力を持った過去に影のある見目麗しい絵師。
心が暖かくなる話だけでなく、切なくなる話もあり、メリハリ効いてて良かった。

最後の火消しの話は切なかったなー。夫婦って色々あるんだな。
擦れ違っても近いから気付かない。言うことも出来ない。
報われてほしかったな…。

襖絵の話は面白かった!
蓮十にもちゃんと友と呼べる相手がいて良かった。
ああいう人が友だと前向きになるよな。
それに、常に小夜が傍らにいるし。
蓮十に幸あれ!とつい願ってしまう。

シリーズものになるのかな?
だとしたら、出だしから良い巻に久々に当たった気がした。


読了日・評価・購入場所

読了日:2012/06/10
評 価:★★★
場 所:地元の中央図書館