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東雲(しののめ)の途(みち)



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あらすじ

橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。
探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。
そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは……。
著者がシリーズ史上ないほど壮大なスケールで描く「生と死」。超絶の「弥勒」シリーズ第4弾。


感想

弥勒シリーズ4作目。
遠野屋がついに腹を据えて過去に向き合った巻だった。
遠野屋は自分の過去にケリをつけるために自分の乳母の里へ旅に出た。
それに伊佐治も同行することになった。
あらすじはざっとこんな感じ。

遠野屋の過去はやはり昏い。
自分の手で父の命により乳母を殺めた。昏いよ遠野屋!
もう途中で涙線が何度も緩んだ。
信次郎は相変わらずで安心した(笑)
が、今巻で初めて最後のところで遠野屋と信次郎が一緒に笑った。
いつも剣呑な雰囲気で一緒になって笑うってことはなかったのだが、今回初めて共に笑った。

信次郎が遠野屋と伊佐治に宿屋で語ったことや態度には和んだ。
信次郎も人の子だったちゃんと!

しかし、最初の腹の中に瑠璃を入れて死んだ侍には衝撃を受けた。
まさかそんな展開から始まるとは思って無かった。

今巻もとても面白かった。
早く次が読みたいが、刊行ペースがこのシリーズは比較的遅い方なので、次はいつのなるやら…。


読了日・評価・購入場所

読了日:2012/06/25
評 価:★★★★★
場 所:不明


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