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映画「説得」ダコタ・ジョンソンという妖精

Amazon Primeで映画「説得」を見ました。
ジェイン・オースティンの本を読んだことがなかったんだけど読んでみたくなった。

日本の古典も特別知っているわけではないけど、海外の古典はもっと知らない。子どものころは2つ下に弟がいたこともあり冒険系の読み聞かせが多かったし、自分で本を読むようになってからは伝記と推理小説そして村上龍ばかり読んでいたから。名作のことを映画化したものしか知らないから無知だなあと残念な気持ちになります。
グレタ・ガーウィグ監督の「ストーリー・オブ マイライフ 私の若草物語」と同列のおすすめに出てきて、ダコタ・ジョンソンがかわいかったので観ました。

「説得」は最終的には普通のラブストーリーみたいな感じだけど、「フリーバッグ」スタイルの観客に話しかけ系の主人公のアンをダコタ・ジョンソンが演じています。いつの時代もといったら怒られるかもしれないけど、無知を演出して男を立てるみたいな行動が男受けが良いとされているという表現も面白かったし、それに反してアンは自立した女性を目指すでも心優しいウーマンで、人前であまり自分の気持ち(恋心)を表に出さなくてがんばっていた。
アンは人間としてとても魅力的で面白いんだけど、結局女性性前面押し出し系の女子がうまくたちまわっていくみたいのは現代と変わらないなーと感じたし、昔の話だから特にそうなんだろうけど、自分の意思表示をする女性ってそんなにめずらしかったんだなー現代に生まれて良かった。とも思いました。

昨日本屋さんに行ったら、夏休み読書フェアの帯とともに古典的な名作がたくさんならんでいて、古典って今みたいにコンテンツがありすぎないから、「行間を読んで楽しむ」みたいな本が多いけど、自分がせかせかしているときにはそんなゆっくりした本なんか読んでられないという気持ちになるので最近あまり手を取れずにいる。でもそうやってせかせかしてるときの方が、このような本が必要なのかもしれない、と思いながら本屋さんは通り過ぎていったんだけど、この映画を見てやっぱり古典も読まなきゃなと思いました。

ヘッダーの画像はイギリスの道路にいたシカたちです。
それではおやすみなさい。


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