「滅」とは消すことではなく、コントロールすること
今月の掲示板です。
今回も反応が良いので解説します。
節分があり、鬼滅が再び話題に上がったのでで乗ってみました。
#時代になされず 、時代に逆らわず
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仏教での「滅」の意味
「滅する」というと消すとかなくすなど
ゼロにするというイメージないですか?
「煩悩を滅する!」
とかね。
しかしながら、仏教での滅(ニローダ)は制御するという意味なんですね。ゼロにするのではなくて、コントロールするということ。
たとえば「欲」というのは、生きている以上は必ず生じることです。食べなければ体を維持できないし、眠り体を休めることも必要。ゼロにする必要はないんです。
だからこそ過剰な欲をコントロールする必要があるんですね。
でね、コントロールするにはその欲に気づくことが大切
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「鬼」というもの
節分の月なので、鬼の話題も。
これは諸説ありますが、鬼は「オヌ」と言う言葉が元になっているとも言われます。
オヌ(隠)とは、実体の無い闇のような存在/姿のないものという意味で、人間が持つ「貪り」「怒り」「愚かさ」のような負のエネルギーと言ったら理解しやすいでしょうかね
つまり鬼は、外にあるものではなく本当は自分の心中にいるんです。
けど人間は無明(根源的な身勝手さ)があり、見たくないものにはフタをしてしまいますね。
だから自分の心の中の鬼に気づくことは大切なんだけど難しい。
そんな時は、その鬼に「名前をつけてあげる」と良いかもしれません。
たとえば
「あ、お菓子食べたい鬼が暴れてる」
「おー!承認欲求モンスターが肥大化してきてる」
「きたきたきたー!嫉妬怪獣が音をたててこっちへくる」
こうして名前をつけて(ラベリング)飼い慣らすとどうなるか。
名前をつけて気づく、つまり対象化をするということは、
隠れていないものになりますね。
つまりオヌ(隠)ではなくなる
だから、気づいて飼い慣らすことで、自然と自分の心の中の鬼はいなくなってるかもしれません。
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飼い慣らして、日に当てる(=外に放つ)
鬼は隠れているからこそ、鬼なので、
まず、見つけてあげる、名前をつけて、飼い慣らして、表舞台に引きづりだす。
日に当たる(外に出す)ことで、鬼は自然と消えてるのかも。
「鬼は外」ってこう言う解釈もアルよね?
鬼滅の刃でも鬼を倒すのには
太陽の光か日輪刀で首を切るかのいずれかですもんね。
「鬼とは仲良くしましょうーね」
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