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中度の鬱と言われたときの話

最近、私が素敵だなと思う人はだいたい一度、適応障害か鬱になったことがあると話してくれる。
私だけじゃなかったと…私だけが弱くてこんなことになった訳じゃなかったんだと、ちょっとホッとしていたりする。
この記事を読んでいる人にあなただけじゃないと伝えたくて、ちょっとつらかった時期のことを書いてみようと思う。

始まりがどこからだったのかは曖昧でわからない。
とりあえずしんどいなと思い始めたのは職場で同僚が増えてからだった。

人が足りず部署に人を増やすことになり、私と年齢が同じくらいのきれいな人を採用することになった。入社前から上司に「頑張らないとポジション取られるよ」と煽られていたので、好きにならなきゃと思っているのに好きになれなかった。

彼女は資料をまとめるのがうまかった。私と逆で数字で話すのが得意だった。上司や部署の管掌役員と馬が合った。私は資料作りが下手で取り上げられることもあった。

私は新卒採用担当だったので、夏から仕込みを始めて年始には選考がスタートするような、長期的に計画を立てて、周りを巻き込みながら学校や学生と関係構築していくような仕事だった。

春、突然、新卒はいらないと言われた。

上司からは「必要ないと言われた仕事に固執し続けるのは無駄だから今会社に必要な仕事をしろ」と言われた。切り替えができていない私が悪いと言われた気がした。

私が不調なのに対して彼女は順調そうだった。上司からも褒められることが多かった(ように思う)。

私は会社に必要だと思われる仕事、組織開発の仕事をするようになった。現場社員と膝をつきあわせて話し合って課題解決をしていく仕事はとてもやりがいがあった。席替えをしてより現場に近づくために現場社員のど真ん中に席を陣取った。

ただ、それも長く続かなかった。

部署の管掌役員が変わり、せっかく社員によく話しかけられる席だったのに元の役員の近くの席に戻された。組織開発の仕事もすぐに結果が出ないので詰められることが多くなった。気づけば会議では私が怒られることが多くなった。結果が出ないから。

私に実力がなくて、私の仕事に価値がなくて、私が全然仕事ができなくて、だから結果がでないんだと思った。
私なんかが何やったって無駄だと思えてしまって、会議でネガティブな発言をして空気を重くしてしまうことが多くなった。そんなことをしている自分がとっても嫌いだった。

その頃から眠れなくなることが多くなった。会社で勝手に涙が止まらなくなることも多くなった。というかほぼ毎日泣いていた。何をしても楽しくなくなっていた。

会社の制度で毎月上司と1on1をしていたのだが、どうしてもやりたくなくなって別部署のエライ人に代わりに1on1をしてほしいと相談をした。
その人は「自分は部署が違うからできない。同席するから2on1をしよう。」と言った。

2on1をする日は朝から気持ちが重く、直前まで震えて泣いていた。どうしても上司と話したくなかった。

意を決して2on1に臨んで、自分が思っていることを伝えたが…
「あなたが悪い」という結論で終わった。面談は2時間くらいしていたと思うが、最後の方は、同席していたエライ人はずっとPCで仕事していて、上司は携帯をいじっていた。

この面談で完全に心が壊れてしまって、呼吸が苦しくて胸が痛くなり、肩がものすごく凝るようになった。

以上が鬱になった原因その1。実はその2がある。

私は結婚して1年が経とうとしていたので、子供が欲しかった。親からもプレッシャーをかけられていた。
問題があって…セックスレスだった。相手がそういう行為が嫌いだった。

毎月嫌々なところにお願いすることがしんどかった。しんどいのに毎月生理が来てしまうことがさらにしんどかった。仕事の相談や愚痴もいえない。子供もできない。

仕事に行きたくなくなっていたので、妊娠して休みたいと思うようになったことがさらにプレッシャーになった。妊娠を休むための道具にしている自分がさらに嫌になった。

病院に行ったら自分が弱いと認めることになりそうで嫌だったから避けていたが、そんなことも言えなくなった状況になって病院に行くことにした。

ちょっと問診があって、心理テスト?を受けて1回目は終わり。2回目で「中度の鬱」と診断された。

ここまでが鬱になった流れになる。今も書きながら胸が苦しい。
どうやって克服したかは長くなるので気が向いたら書くことにする。

長時間労働していた訳でもひどいパワハラ受けた訳でもないのに情けないなと思ったりもするけど、これくらいでも人間壊れるよって伝えたい。