特別じゃない特別な私
「…それまで私は自分がどこか特別な人間のように思っていた。…でも、そうじゃないんだってその時気づいた。
私が世界で一番楽しいと思っているクラスの出来事も、こんなの日本のどの学校でもありふれたものでしかないんだ。日本全国のすべての人間から見たら、普通の出来事でしかない。…そう気づいたとき、私は急に私の周りの世界が色褪せたみたいに感じた。
夜歯を磨いて寝るのも、朝起きて朝ご飯を食べるのも、どこにでもある、みんながみんなやっている普通の日常なんだと思うと、途端に何もかもがつまらなく