正月嫌い

ようやく三が日が去った。
しかしわたしも夫も今週いっぱい会社が休みなので、まだ正月感が強い。鬱陶しい非日常の続き。
正月嫌いをはっきりと自覚したのは今年からかもしれない。
大晦日も嫌いだし、家庭を持ってからはクリスマスもいまいち苦手である。クリスマスに関しては、各家庭の過ごし方の習慣の違いによる、という夫婦あるあるなので、別の話とさせていただく。

なぜ正月が嫌いなのかというと、面倒臭い。
と言えば、義母に頼りっぱなしで実家に帰っても甘えっぱなしで、特に嫁業が辛いとかは皆無な環境なので、何が面倒臭いんじゃ、と我ながら思う。
面倒だとすぐに面倒臭いと語彙少なく言ってしまうのだが、あんまり行事の意味がわからないんだと思う、わたし。
年が変わるので、大切な節目、とか、そのくらいはわかるのだが。
なんで大晦日の晩からあんなにご馳走を食べなくてはならないのかわからないし、どんなにジンが飲みたい気分でも日本酒ばかり出てくるし、しかも特に希望していないのにちょっと高い日本酒を飲む羽目になるし、別に飲んでもいいんだけど、それなら家族より友だちと飲んだほうが楽しいでしょ普通だいたいの人は。と思う。
なんで家族で過ごすべき! そうでなくてはならぬ! みたいな圧迫感に苛まれながら生活感丸出しのいつもの部屋で高価な食事をしなくてはらないのか。どうせお金をかけるなら、食べたい気分の時にレストランに行ったほうが楽しい。
せっかく会社も長く休みで時間がたっぷりあるのに、出かけたところでどこもお休み、ショッピングも正月初売りとか言っていつもと客層も雰囲気もまるで違う、もともとテレビは好きじゃないっていうのに、延々と延々と、家族で、くそ面白くもない正月特番……部屋に引っ込んで漫画読んでちゃだめかな……。
口が悪くて申し訳ないですが、ようはわたしの正月嫌いはこんな感じです、概ね。
家族で過ごすお正月を否定は全くしないのですが、こんな考え方の女にとっては、そりゃあ完全なる無駄ですね。

さて、それにしても。今年、わたしは正月が嫌いなんだな、と、それに気づけただけでも大きな一歩だ。
何しろ見えない敵を倒すことはできない。
敵は家族団欒でも大型連休でもなく、大晦日から続く正月行事まさにそれなのである。

今はまだちょっと、今年の敗北をいたしたばかりなので、来年の勝算が見えないのですけれども、作戦を立て始めているところです。
おせち料理とかあんまり美味しいものも入っていないので、自分が作るようになったら趣向を変えてみようかなーとか。
おせち、それぞれの料理に意味があるのも知っているし、ちょっと素敵だとは思わなくもないけれど、そんなに良いかな?
子どもなんて栗きんとんと伊達巻くらいしか食べないし。
大人でも、黒豆とかなますとか煮しめとか、すっごく美味しくて正月じゃなくても食べたいわ! なんて言ってるの、あんまり聞いたことないし。
わたしが作る時には、おせちというよりもオードブルというか、むしろ行楽弁当みたいにしてやろうかと思います。エビもエビフライとかで。ビールにもハイボールにも合うウインナーと、伊達巻よりも簡単で大人気の卵焼きとか入れて。
独身の友達を呼んでパーティーするのもいいなぁ。

正月、好きになるか、ストレスフリーにやり過ごすか。
今後の中島ユイコの正月の過ごし方に乞うご期待なのである(でもまだ当分は負け続ける予感しかない)。

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