ダンジョンマスターは3次元を学ぶにはちょうどよいかもしれない


動画に入れた写真

3DダンジョンRPG『ダンジョンマスター』。何度か記事に出していますが、初代ダンマスほど3次元の世界を学ぶのにふさわしいタイトルはないと思っております。

ストーリーはハイロードという種族のグレイロードが生命の研究のため、力の玉の封印を解放して炎の杖と融合させようとした。しかし、呪文を間違え世界は大混乱に陥る。調和のグレイロードは魂が真っ二つに分かれた。混沌・悪心のロードカオスと、秩序・グレイロード自身の善心のロードリブラスルス(ロードオーダー)に。炎の杖をめぐってオーダーは勇者をダンジョンを送り込むが一人残らず死亡。カオスはそのうち、24人の魂を選び鏡に封じて勇者の館に飾る。
グレイロードの弟子であるセロンは霊体となっていた。オーダーの指示で勇者を4人まで生き返らせ(または転生させ)炎の杖を取りに行く。

前置きが長くなりましたが、ここから3次元を学べると感じた要素を。

・善悪、混沌と秩序、自由とルールのバランスを保っていたがそれが真っ二つに分離。再び調和へと統合していく。→元は一なる存在が分離してしまったが、統合していく。
・ゲーム中では行動した分だけ、その職業への経験値が入る。そしてリアルタイム進行。武器を使う(素振り含む)、ダメージを受けるなどで戦士の経験を積む。物を投げたり弓などを使ったり、徒手空拳を行えば忍者の経験に。
回復・補助呪文を使うことで僧侶、攻撃魔法などは魔術師。→地球は行動の星。
・満腹度とのどの渇きがある。食べ物を食べるRPGはいろいろあれど、水を飲む作品はほぼ聞かない。→飲食は大切。食べなくてもいい人もいるかもだけど。
・アイテムはほぼ何でも投てき可能。食べ物をモンスターに投げて攻撃もできる。自由度は高く、大まかな目標はあるがそこへたどり着くまでの行動は自由。→目的達成のための手段は自由に選べる。
・勇者は顔グラ・能力値・持ち物が個性豊か。種族も人間からエルフ、ドワーフにリザードマンなどがいる。誰を選んでもクリアは可能。一人でもいける。→違いの尊重。
・炎の杖を見つけた後、オーダーの元へそのまま持ち帰るとゲームオーバー。カオスもオーダーも妄信することなく、自力で正しい呪文を見つけ炎の杖を真の姿に戻す。そして融合しグレイロードに戻す。→誰かの発言を鵜呑みにすることなく自分で考えること、おかしいと思ったことを疑う。
・モンスターは20種類以上いるが、誰一人として同じ姿はいない。→様々な個性。

あとはRTCやDSBと言ったクローンソフトの作品も、作者さんの個性が出ています。初代勇者の子ども設定の勇者も。(Tower of Championsシリーズのエレクトラ、THE 2 LOVERSのスーなど)

ダンマスのオリジナルはFTL社の人が出したそうですが、彼らも中庸精神を知っていたのかも。あとは人間以外の種族や、テレポートや魔法なども。
今の日本人にこそプレイしてもらいたいと思える作品。(RPG嫌いな人にはもちろん押し付けはしません)

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