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熱風に吹かれて

プリンセス・プリンセスの「ダイヤモンド」のようなタイトルをつけてしまった。
しかし、あの曲の歌いだしは8月だったと思うのだけれど、私は6月下旬にこれを書いている。そう思いながら読んで頂けるとありがたい。

リノベーションとか夏休みとか、ふと思い出散歩に出た時に脳裏によぎったシーンとか、書きたいことはいろいろあった。
しかし、気力体力ともに振り絞っている日々が続いていたので、久しぶりのnoteになる。そんな私を掻き(書き)立てるような出来事があった。

ヒートドーム現象

ただいま、私はカナダという北の国の住人にとって、初体験となるヒートドームという現象のさなかにいる。
ヒートドームとはその名の通り暑そう、いや熱そうなのは想像に難くないのだが、てっとり早く言うと、私の住む街の只今の気温は43℃であり(おとといと昨日は40℃)、Lyttonという北東に200kmほどいった内陸の乾燥地帯で46.6℃を記録している。カナダ全土で記録的な高温だそうだ(そりゃそうだ)。日本一暑いと言われる、埼玉県熊谷市をあっさり超えてしまった。


スクリーンショット 2021-06-28 午後5.45.57



みなさん。
そう、ここはカナダです!
最近は温暖化の影響で暑くはなってきたけれどそれでも夏は短い。

なので、エアコンを装備している家庭は40%ほどと言われており、我が家を含めてエアコンなしで熱波耐えを迫られているのである。
しかも夏至+北緯高めから導き出される答えは...というと、「午後10時まで日が沈まない」のである。

私も熱波2日目までは、標高の高い湖に行ったり、家中の窓を布で塞いで締め切って、夜になったら開けて家の温度を下げる的なことは試してきた。
しかし、日を遮るような木々や日陰がない、いい意味で”抜けている”我が家は、太陽の恩恵を受けるには十分な条件が整っている。

それでも、えっ、今、2021年ですよね?!
とツッコミたくなるような、超アナログな方法で家を冷やそうと試みた。

それがこれ。
この写真のファン(扇風機)も開店同時に並んで残り3つだった1つをゲットした。文字通り、ライフラインであり、ライフセーバーだ。

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でも、1日中40℃で温め続けられた家の午後5時以降の西日サウナ地獄の中では、ブロックアイスなどなんの足しにもならなかった。

熱さは精神力を搾取する。
あと2日続く熱波をやり過ごすために、子供と私の気力体力を考えて、エアコンのあるホテルに避難してこれを書いている。おかげで書く気力が復活してきた。エアコン、ありがたや。

そして、今日は息子の夏休み前の最後の登校日だったけれど休校となってしまった。6年生最後の日だったので残念だけど、コロナやら熱波やらもう仕方ないとしかいいようがない。

自然界の反応

さて、こんな高温になれていないBC州。
森やも不穏な動きを見せている。

まず、6月半ばまでは冷夏かな?と思うほど涼しかったBC州は、この高温続きで一気に山の雪が溶け、膨大な雪解け水が川に流れ込み各地で川の氾濫と洪水が起きている。
”各地”には近くの街も含まれているので、その街の下流にある私の街の川の水位もグングン上がってきているので怖い。

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       写真は、車で20分ほど走った洪水中の山道

もう一つは山火事。
この数年、夏のBC州は山火事が多く、8月は煙でほとんど外出できない。という年も珍しくなくなってきている。
BC州の森は豊かだ。だからこそ燃料が膨大にあるとも言える。
7月に入る前にこんなに高温が続いているので、8月に外出できない日々が続いたとしても納得せざるを得ない。

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      こちらの写真はCTVニュースの記事にあったものです

5年前までは、地震も台風もないカナダでの自然災害と言ったら雪崩くらいかなあ〜なんてのんきに言っていたのが懐かしい。

やっぱり気候は変動中

毎夏恒例となった山火事も含めて、6月のカナダがこんな熱波に見舞われるのだから、今更だけれど、やはり気候変動は否めない。
私の街が熊谷市を超えてしまったのだから。

熱さに慣れていない国が熱さに対応することの難しさを感じるし、体も慣れていないので、どうやって対応していくか考えないといけないなあ。
エアコンが標準装備になる時代もそう遠くはなさそうだ。

なのでみなさん、夏のカナダは最高、だけどそんなに涼しくもないですが(笑)いつか遊びに来てください。
熱波は明日で収まり、あさってから普通の夏日(30℃)に戻るらしいので、水浴びしながらなんとか過ごそうと思います。

日本のみなさんもこれから来る夏、安全にお過ごしくださいね。






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