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フィリピンで総額1億円でビーチリゾートを作る方法 悪徳弁護士との闘い編

今のところフィリピンの土地売買、法律問題、建設関連などを踏まえながら1億円でビーチリゾートを立ち上げる実際の話を書いています。

無事建設が始まりここで後はプロたちに任せて完成まで、完成してからの動きを、スタッフ募集や教育など実践的なことに入って行く計画を立てていたのですがまだまだ油断が許さず全く甘い考えだったことがわかりました。

迫る悪徳弁護士の魔の手

以前も触れましたがフィリピンでビジネスをやるに辺り弁護士を通す事柄が非常に多岐に渡っていてかつ弁護士ほど信用できない奴はいない。日本のように弁護士の言うこと、やることを鵜呑みにして何の疑いもなく任せていると知らず知らずのうちにとんでもないことになっていることがあります。

今回は残念ながらその非常に良い例でこうやったら弁護士に騙される、こういう動きをこの人達はするというのがわかりやすい形で後から明らかになり私自身も損害を受けましたが非常に良い勉強になったとも言えます。

まずは土地取得が完了した後、巧妙に弁護士が土地オーナーに近寄り売買価格の数パーセントをもらうことになっていると自ら書面を作成し脅してきたそうです。当然オーナは払ったそうですがその後さらに別の言いがかりをつけさらに数%奪い取ろうとして、何故か私にオーナーから連絡がありその後ずっとそのことでオーナーやその家族達から嫌味やリゾート建設の進行の邪魔をされ続けました。弁護士は権力を持っているし、何か下手なことをすると逆に訴えられたり、彼らが持っている強力なコネで何をされどうなってしまうかわからないので特に地元のフィリピン人は弁護士には絶対に逆らえません。

本性を現した悪徳弁護士

いろいろ実際に悪事を働いていること、街の有力者や知り合いなどから数々のその悪徳弁護士の情報を収集した結果や、また私自身もすでに2年経ちフィリピンの法律のことや様々なことがわかってきて、直感などもありどう考えても怪しいと睨んでいて、クライアントに「あの弁護士は変えた方が良い、フィリピンで弁護士を変更することは容易にできます」と言っていたのですが日本のスタイルが抜けなく、弁護士を途中で変更するという考えがないクライアントは変化を恐れそのまま流してしまった。

結果とんでもない事実がわかり、私が知らされてからはもう手遅れで合計700万円ぐらいその弁護士にまんまと騙され回収されていました。

クライアントは私の知らない所で、(言う必要はないと考えていて言わなかったそうですが)悪徳弁護士に会社の口座通帳を預けていていつでも引き出せるようにしていたそうです。(日本の会社はそうするのが当然だからだそうです)

また、別件で私に言わずにトラブルの仲介を頼んでいたようですが、私が知らされた時すでに遅しで成功どころかその弁護士はほぼ何もせず自然とそのトラブルは自分達で解決できたのですが、成功報酬として数百万円通帳から勝手に引き出していました。それを訴えても「契約書に報酬として20%いただくと書いてある」の一点張りでまんまとしてやられました。

終始こんな感じで関わること全ての中間マージンを抜き取り、それが成功しようが失敗しようが、後出ようと先出ようと法律を盾に自ら作成した書面を使いあたかも自分が正しい何故ならフィリピンの法律だから私がルールだからと強欲にお金を回収しまくります。

偽ドラえもん

悪徳弁護士に鎌をかける

次から次へと悪徳弁護士の悪事が明るみになっていったのですが、それでもクライアントは他に手立てがないと思っているのか弁護士を一向に変えようとしません。

このままではこのプロジェクト自体がとんでもないことになる、リゾートがうまく完成しても、続けていくための運営資金などがこの弁護士にじわりじわり吸い取られ続け成功し始めたら上手く言いくるめられ自分のモノにさえすると予想ができます。

ここで一つ身銭を切って鎌をかけてみることにしました。

私自身が取得してみたいと思っていたフィリピンの永住ヴィザ(クオータヴィザ)このヴィザをこの悪徳弁護士が取得できるというのを以前から聞いていたのでヴィザ取得代行をお願いしてみました。

5万ペソ(約10万円)で代行できると言うのでお願いしましたが1か月で取れるというのが1か月経っても連絡がなく、よくわけがわからないことばかり言うので直接事務所に行き話を聞きました。

自分自身でもいろいろヴィザについては調べていたので知識はいろいろありましたが、この悪徳弁護士はそういう基本すらもわかっていないようで「いろいろ動いてみたし、コネを使ってみたがここまでしかできなかった」と関係がない労働局の許可証を取得したらしく、「ここまでしか私にはできないこの先を望むならセブの知り合いの弁護士を紹介する、代行費用はすでにいろいろ動いているから返金はできない」とあっさりと言い、見事に騙されました。

結局この一連の出来事がわかりやすくこの弁護士は大した能力はなく出まかせにやれる、やると言い自分ができないとすぐに諦めおそらく努力すらほとんどしていない、失敗やできなかったことをいっさい認めない。

弁護士という権力や立場を利用し、法律を盾に自分の正しさ、歪んだ正当性をただただ主張し続ける。

フィリピンに住んでいるロシア人の子供

悪徳弁護士との全面対決

金額的には小さなものでしたが結果がわかりやすくまた私すらも騙したというのでついにクライアントが弁護士変更に踏み切りGOサインが出たのですぐに動き出しました。

どこの街にもご意見番のようなまとめ役、大きなビジネスを引退して少し離れたポジションにいていろいろ相談を持ち込まれたり、紹介してくれる懐の大きな人がいるものです。その方に以前から悪徳弁護士の相談などをしていて弁護士をすぐにでも変えた方が良いと言われていたので、その方にやっとGoサインが出たので弁護士を変更したいので紹介してもらえないかと頼むと。ではと市議会議員になったばかりのわりと若めの弁護士を紹介してもらいました。

「市議会議員になったばかりだし、この弁護士の家系は街でも有名な一族で名が通っていて評判も良い、悪さをするとその評判が落ちるのでまず問題ないだろう」と紹介してもらいました。

その弁護士を訪ねに事務所に行ってみましたが悪徳弁護士の事務所とは対照的に超庶民的な公設市場の一角にある古くぼろい建物であまりのギャップに大丈夫かな??と思いましたが弁護士に会って話をしてみると誠実そうで頭が切れていろいろアイディアを持っていて情熱があり悪徳弁護士からの引継ぎの仕事だという難しい仕事にも関わらず「やってみます、正しいものは正しく導くそれが弁護士の仕事です」と言ってくれたのでこの人に任せてみようと決めた。

直接会うと厄介そうなので悪徳弁護士に弁護士変更の経緯を端的にメールで伝え、新しい弁護士にも書面でやりとりしてもらい、引継ぎの手続きを任せた。悪徳弁護士が目論んでいたリゾートの乗っ取り計画もアッサリと回避できることに気づき。自らが墓穴を掘り、提案していた会社役員の名義変更、総取り換えがどうやら日本側の役員が署名すればできるようにされているらしく、簡単に悪徳弁護士とその事務所スタッフの名義は変更された。

こうしてダラダラと2年以上も引っ張ってしまい、その間に自由奔放に思うようにされ、お金をどんどん奪い取られ続けた悪徳弁護士との悪縁は断ち切った。

断ち切る時は素早く徹底的にやる。スピードと切れ味では負けない

悪徳弁護士もさすがに慌てて抗議してきたが後の木阿弥、そちらがその気ならこちらも問答無用でやらせていただく

最後は正体をさらけ出しこちらに食って掛かって来て、個人的に逆恨みされたがあなたが以前から言うようにこちらも仕事でやっているのでしょうがない。個人的な恨みはございません。

最終的に捨て台詞のように「裁判所で会おう!後悔させてやるからな!!」と言われたが、裁判所にお世話になるようなことはいっさいやっておりませんし、後悔もいたしません。そちらはどうでしょうか??

というわけで、またまた事件が勃発し解決しました。

この悪徳弁護士事件を受け日本側が少なからずショックを隠し切れずビーチリゾートプロジェクトを中止しようかと言ってきましたが主に出資している方が「ここで中止する意味はない、辞めたいなら辞めればいい私は自分の人生においての最後の大きなプロジェクトと思い完遂させたい」と言ってくれ一時期息子も巻き込んで、私自身も大阪や滋賀まで行ってなんとか継続していただきました。

こうして2回の中止、延期騒動を乗り越え様々な難局を乗り越えフィリピンでビーチリゾートを作っていったわけです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

また次回に続かせていただきます。







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