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それ子どもに読ませちゃう!? 告白

今日の本は湊かなえの「告白」です。

物語の始まりは、大切な娘を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの「告白」から。
語り手が次々と変わり事件の全体像が浮き彫りにされていきます。
衝撃的なラストがとにかく印象に残る1冊で、湊かなえさんのデビュー作です。
第6回本屋大賞を受賞しています。

複数の語り手の一人称形式で話が進んでいくので感情移入しやすく、読み出したら止まりません。
よくある話では、憎しみ→許すといった方向に話が展開しますが、この話の主人公である先生は堂々と生徒に復讐をします。
最初は驚きの展開に引き込まれますが、後半はちょっとリアリティに欠ける展開が多く少し残念。
登場人物の人間性が少し現実的でないところも気になります。

中学生が起こした事件…ということで、これを中学生が読むとどう思うのか興味はあります。

湊かなえの「告白」の子どもへのおすすめ度は

中学生へのおすすめ ★★☆☆☆
小学生へのおすすめ ☆☆☆☆☆

殺人や少しの恋愛はありますが、中学生が読んでも問題ない程度です。
ただ、内容が暗い。
エンターテインメントとして楽しめる子ならいいけど、共感性の強い子は読後がしんどいかな。

もし中学生の娘が読んだら…
自分の中学校生活とのあまりの違いにビックリすると思います笑



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