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1回目の結言動画をとり終えて

1回目の遺言(結言)動画をとり終えて

2021年6月25日、1回目の遺言(結言)動画を撮ってみた。

とりあえずやっていくうちに何かいい形になるかもしれないと言う思いや、 仲間にも色々アイディアをもらいたいということもあり、動画撮影をオワマルの仲間にも立ち会ってもらうことにした。

題して「みぃちゃんの遺言(結言)動画制作プロジェクト」がスタートしたのだ。

最初に聴き手になってくれるさやかちゃんが、こんなことを言ってくれた。

「遺言って、遺(のこ)す言葉って書くと思うんだけど、結(ゆい)っていう方がなんか好きなんだよね。 今日話すことによって、色々な結びが始まると思う。 自分自身の今とも結ばれるし、過去とも結ばれるし、 未来の自分とも結ばれるし、大切なパートナーさんとの結びや、 今日ご一緒して頂いている方たちの想いとも結ばれていく。これをやっていくことによって、様々な結びが起こっていくと思うので、そんな『結ぶことば』を意識してお話を聞いていきたいと思います。」 と。

なんだかすごくしっくりきた。

「死んだ時に困らないように」
確かにその目的もあるけれど、私はこの動画を撮っていく中で、これまで以上に「終わりにまると思える生き方」 が見えてくるような気がして、さらに、これをやっていくことが楽しみになったのだ。


そして、動画撮影が始まった。

事前に私が思いつくテーマを四つほどあげておいた。

もし、今、突然その時が来た時に、とりあえずこれだけは早く考えておいたほうがいいなと思っていたこと。

・お葬式のこと
・お墓のこと
・お金のこと
・解剖のこと
・遺品整理のこと

1回目の動画撮影を30分くらいと設定していたので、 今回は「お葬式のこと」と「解剖のこと」について思いのままに話してみた。

やっぱり聞いてくれる人がいると、 イメージも湧いてくるし、 聞き返してもらうことで「確かに、そこも考えておかないといけないよな~」ということも分かってくる。
きっと一人だったら、そこまで考えつかなかったと思うようなことがたくさん出てきた。

解剖のことなどは、次に病院に行った時に、 医師に聞いておこうと言う課題も見つかった。

お葬式について話し始めたら、なんだか面白いくらいイメージがあふれてきて、楽しくなってきてしまったのだ。

菊の花は飾らない。
これまで私に関わってくれた、たくさんの人に来てもらいたい。
賑やかで同窓会みたいなお葬式。来てくれた人同士の新たな出会いも期待して。
服装は自由で。
棺は膝や背中があたらないように、あまり窮屈でないものを選ぶ。
皆が私と一緒に撮った写真を1枚ずつ持参して、棺の中にい入れてくれる。
みんなに食べてもらうお料理は、私の介助で私の料理レシピを知り尽くしている介助者たちに腕を振ってもらう。
そうだ、来てくれた皆さんへのご挨拶を動画で撮っておこう!!
BGM はどうしようかな?

お葬式一つにおいても、こんなに「こうしたい!」が出てくるなんて、自分でも少し驚いた。

あくまでも、これは今現在の私が望んでいることであって、現実可能かどうかも分からないし、 この先気が変わることだってあり得る。
だから結言動画は定期的に何回も撮り直す必要があるなぁと思っている。

結言動画を撮り終えた後、 撮影を見てくれていた皆が感じたことなどをシェアしてくれた。

「みぃちゃんらしいお葬式だね! 」
「みぃちゃんの話を聞いて、今まで以上に死というものが自分事になった。」
「死について話しているはずなのに、楽しそうなみぃちゃんがすごい!」

私が「人生の終わりをイメージしながら、いま考えていることを言葉にして残していく。」たた、それだけで大きな価値があるんだなと実感した1回目の結言動画撮影だった。


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