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ジャズアドリブのススメ Vol.2 スケールとは?

今回はスケール(音階)についてお話していきたいと思います。

メジャースケールについて

スケールにはいくつか種類がありますが、誰もが知っているであろう一つをまず紹介しましょう。

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いわゆるドレミファソラシドですね。
正確にはこれはC Major Scale(Cメジャースケール)と言います。

ではこれはどうでしょう?

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演奏してみるとわかりますが、これもドレミファソラシドと聞こえませんか?
これはG♭ Major Scale(G♭メジャースケール)です。

ピアノの鍵盤には12個の異なる音がありますが、そのそれぞれを出発点としてドレミファソラシドと聞こえるように音を並べると、12種類のメジャースケールが導き出されます。

まずはこのメジャースケールを練習してみましょう。

ある一つのメジャースケールはそのままある一つのKey(キー、調)を指します。つまりハ長調(C Major Key)の曲が何かあるとすれば、その曲はCメジャースケールの音を主に使って作られていると言うワケです。

コードとスケールの関係

前回コードについてお話しましたが、コードとスケールには密接な関係があります。と言うか実はこの二つは本質的に同じものなのです。

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冒頭でも紹介したCメジャースケールの1度、3度、5度、7度(スケールの音を順番に数えていくときは〜度と言います。)を白玉にしてあり、その横にそれらを順番に積み重ねてみました。
そうすると前回紹介したCメジャーセブンスのコードが出来上がりましたね。

スケールの音をひとつ置きに抜き出したものがコードである、という事です。
Cメジャーセブンスの音をコードとして同時に鳴らしても、Cメジャースケールとして順番に鳴らしても、どちらも同じCメジャーの響きがします。

つまりCメジャーセブンス(コード)=Cメジャースケールと言う事なので、CMaj7のコードが割り振られているところではCメジャースケールに含まれる音がそれぞれ使えると言うことになります。
スケールの音の並びを変えたり、色々なリズムを組み合わせて実際に自分の楽器で演奏してみましょう。以下演奏の一例です。

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このようにコードに対して使えるスケールを設定してアドリブをする、というのが現在世界でもっとも広く浸透しているアドリブの方法です。
Available Note Scale(アヴェイラブル・ノート・スケール)とも呼ばれ、アメリカのバークリー音楽大学で確立された方法論です。

おさらい
・ドレミファソラシド=メジャースケールを練習してみましょう。出来れば12の色々なキーで。
・コードとスケールは同じもの。スケールからコードが導き出され、またその逆も然り。

いかがでしょうか?
次回はメジャースケール以外の色々なスケールも紹介したいと思います。

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