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「力を合わせる」ということ

日頃よく「力を合わせる」という言葉を使っている。
「力を合わせて頑張りましょう!」
「力を合わせて実現しましょう!」
「力を合わせてやり遂げましょう!」
などなど。

現在、私の会社は一人稼業である。
ただ一人で完結する仕事はほとんどないので、色んな人と「力を合わせ」ながら様々なプロジェクトに取り組んでいる。(一人では実現できることなんてたかが知れている。)

この言葉は、他者の力を借りたい、他者に協力して欲しい時によく使っていると思う。一人では実現できないことを、他人と一緒に実現する。他人の力を(一時的に)借りて実現する。

こちらの都合だけで言えばムシのいい話ではあるが、相手との理解や共感があれば、より大きな事を為すことができる!

何ともワクワクする話ではないか!

ちなみに辞書には、
ちから【力】 を 合(あ)わす
⇒力を出し合う。助けあって物事をする。いっしょになって物事をする。
と記載されている。(精選版 日本国語大辞典)

定義としては疑う余地もない。その通り。
ただこの定義の通りやったとしても、「力を合わせる」ことにならないこともあると思う。

その理由としては、「共に取り組むこと」と「力を合わせる」ことは違うことが考えられる。
すなわち、一つの取り組みを「ただ一緒に居合わせて作業すること」と「力を合わせて作業すること」は違う。感覚的には、前者は足し算、後者は掛け算だ。
そして、その掛け算の因数は1とは限らないので、◯×◯となり、可能性は大きく広がる。当初想像していた以上の取り組みが実現することも珍しくないだろう。(それが実現した瞬間は本当に達成感に満ち溢れる)

では「力を合わせる」ために必要なことは何だろうか。
自分なりに感じることは、気持ちが入るか否か。その時に大切なことは、相手との関係性。
結局同じことに取り組むとしても、気持ちが入った上で取り組むこととそうでないときには、アウトプットの質が断然変わってくる。(特にクリエイティブワークでは。)

それは、決められたこと(業務スコープ)を遂行するだけでは「1+1」以上にはならない。
まずは良好な(何でも言い合える、忖度のない)関係性がある上で、プロジェクトの目的や実現する姿を共有していること、その上で目先の取り組みが意味のあること、楽しいと思えるように伝えることが大切なのだ。

チャットやメールで簡潔に伝えることも必要だが、それ以外の場でプロジェクトの想いを伝えたり、お互いのスタンスを確認することも大事。対面で会った時にはそのような非言語で伝えることが大事ですよね。(当たり前だけど。そして頭で理解してても出来ないことが多い...)

※※
あくまでも今回の想定は、定型業務ではなく、新奇性の高い取り組みについてです。逆に定型業務は、「1+1」でサクサクと事を進めることでの達成感や成功体験の共有の方が大切かもしれませんね。


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