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プロダクトアウトと、マーケットアウトの、間を埋めるもの

こんにちは、モリモトです。

みなさん、「プロダクトアウト」と「マーケットアウト」という言葉を聞いたことがあると思います。

ざっくり言うと、

商品ありきで商売をするのがプロダクトアウト、

市場調査の結果ありきで商売をするのがマーケットアウトです。


そして、その両者ががっちり噛み合ってビジネスが回りだす瞬間を「PMF=プロダクトマーケットフィット」と呼んだりします。


両者は、別に「どちらが正解」とかって概念ではなく、商売の起点の違いです。

ただ、売上の動向から、「マーケットアウトの体質に移行したい」「プロダクトアウトもやってみたい」といった願望が出ることはあるかと思います。

この記事はその際の水先案内人になることを目指して書いています。


いきなり他方になるのはムズイと思う

ただ、ここでいきなり水を差しますが、いきなり他方になるのはムズイです。

なぜなら、両者は全く違うベクトルの概念です。

図にすれば、真逆の位置に来るでしょう。

かりに、「客観ー主観」「作り手目線ー買い手目線」というマトリクスで切ると、マーケットアウトとプロダクトアウトは真逆の位相に来ます。

そこで、これをいきなり真逆に行くのではなく、半分ずつその要素を持った領域を経由するのが良いのでは?というのが今回の提案です。

すでに図に書いてありますが、それが「アイデアアウト」と「リサーチアウト」です。

2つとも僕の造語なんですが、

マーケットアウトが「買い手目線+客観視」
プロダクトアウトが「作り手目線+主観視」

だとした時、

両者の要素を半分ずつ持つ概念として
「買い手目線+主観視」
「作り手目線+客観視」
というゾーンが見えてきますよね?

そこに僕が名前を付けたのが
「アイデアアウト」と
「リサーチアウト」です。

それぞれについて軽く解説します。

買い手目線を主観的に分析する「リサーチアウト」

「リサーチ」というと客観性を担保しているように聞こえますが、僕は「分析」というのはかなり主観的な行為だと思っています。

「データ」はまだ客観的ですが、それのいじり方によって、結論は如何様にでも変わります。

なので、買い手目線であることは確かだけど、そこに主観性を持ち込む、そのゾーンは「リサーチアウト」と言えます。

比較的、マーケットアウト側の人と相性がよい概念で、そこに少し主観を入れられる方法論と言えると思います。


作り手目線を客観的に捉える「アイデアアウト」

一方で、反対にあるのが「作り手×客観視」のゾーン。

これは僕は「アイデアアウト」と名付けました。

「アイデア」というとこれまた主観的なようですが、僕に言わせると、アイデアというのはすでに客観的な目線が存分に入っています。

「デザイン思考」の流行で、「アイデア」の正体も世間に広く伝播したと思っていますが、

要するに「アイデア」というのは、自分の本能で出したように見えて、実は他人に評価されることを見据えて出しています。

何より、絞り込みの過程で嫌でも客観性が入ります。

なので、
あくまで作り手発だけど、客観視が入ったもの、それは「アイデアアウト」です。

こちらは言わずもがな、「プロダクトアウト」側の人と相性が良いはずです。


どれが良いとかではなく、手法の違い

最初にも書きましたが、これはどちらが良いという話ではなく、手法の違いです。

自分に合った方法でビジネスアイデアを捻り出してみてください。

もし興味があれば僕もサポートします。
お気軽に問い合わせください。

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