濱口秀司さんのフレームワークを解明【バイアスブレークとは何か?】

こんにちは、モリモトです。

今回は濱口理論の僕なりの解説です。

 

この記事を読んでいるということは、
濱口秀司さんと、その「濱口理論」自体は、ある程度ご存知ということだと思います。

でも、
「イマイチ分からない」
「具体的なフレームワークが分からない」
「第三者の解説が読みたい」

という方々なのではないかと思います。

 

今回は濱口さんと近しい仕事もしている筆者が、
第3者目線で濱口理論を解説、具体的なオススメの方法論も伝授できればと思っています。 

この記事を読むと
・濱口理論の本質が理解できる
・バイアスブレークを使えるようになる
・イノベーションを起こしやすい体質になれる

などのメリットがあります。

 

この理論を使って、僕は「電気を使わない照明」や「起き上がるドミノ」などを作ってきました。

一緒にクリエイティブな体質を目指していきましょう。

「クリエイティブ」の意味とは?【どんな作品がそう評価されるのか】




結論:他人の逆をいくと、イノベーションになりやすい

濱口さんの理論、ストラクチャードケイオスとかバイアスブレークを読んでいると、
難しすぎて頭がおかしくなると思うんですが笑、

実は話自体は非常に簡単で、
要は「普通と逆を行けばイノベーションの可能性が高まりまっせ」ということです。

 

そして、その具体的な方法が「ストラクチャードケイオス」と「バイアスブレーク」です。


ストラクチャードケイオス

まず、ストラクチャードケイオスですが、これはマインドセットみたいなものです。

僕はさっきから「他人と逆をいく」と書いてますが、
それは簡単なようでいて、全然簡単ではありません。

 

人って、結構マトモな生き物なんです。笑

なので、急に「普通と違うことをやれ!」と言われても、

意外と難しいんです。

 

「難しい」というのは、「普通から離れる」ことが難しいのはもちろんですが、
さらにそれを「整合性を取らせる」ようにすることがもっと難しいんです。

 

つまりですね、

「突飛なアイデアを思いつく」だけなら、ギリ、誰でも出来るんです。

しかし、それをじゃあ

「実際に実現できるように考えて」と言われると、途端に崩壊します。

 

この、「普通じゃダメ」だけど、「突飛だけでもダメ」という極めて難しい状況を

打破するためのマインドセットが「ストラクチャード・ケイオス」です。


奇人と常識人を行き来する

では、実際にそれがどんなマインドセットかというと、

ざっくり言えば、「奇人」と「常識人」を自分の中に混在させる感じです。

 

これ、人はどっちか(奇人性か常識人性)しか持てないと思ってる人も多いと思いますが、

できます。

 

というか、「できる」と思わないと、この先に進めません。笑

 

30分奇人モードでアイデアを考えたら、次の30分は常識人モードでそのアイデアを分析する。

これがイノベーションには必須です。

 

ちなみに、

「だったら、『奇人』と『常識人』を2人用意すれば良いじゃないか」

という声が聞こえてきそうですが、個人的にはあまりオススメしません。

 

事例を出すのが早いと思いますが、よく企業が「美大生に奇抜なアイデアを出してもらおう」みたいなことをすることがあります。

でも、大抵そういうのって上手くいかないです。

 

その原因は、「奇人」と「常識人」に格差があるから。

あくまで主導権は企業にあるので、最終的に「常識:奇抜=9:1」くらいでまとめられちゃうんですよね。

 

そうではなく、「常識:奇抜=5:5」を死んでも守る、

これがストラクチャード・ケイオスです。(だと思います)


バイアスブレーク

次に、有名なバイスブレークです。

こちらはより実践的なメソッドになります。

 

今回、冒頭から「他人と逆をいく」と何度も書いてますが、

それをロジカルにこなすためのツールが「バイスブレーク」です。

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「他人と逆をいく」には?

では、今回はバイアスブレークの方法を見る前に、

そもそも「どうやったら他人の逆をいけるのか」を考えて、

濱口さんがバイアスブレークを生み出した経緯を我々もなぞってみましょう。

 

「他人の逆をいくアイデア」とは何か?

似た言葉として
「逆転の発想」
「奇抜な発想」
「前代未聞」

などがあると思います。

 

これらの共通点は何かといえば、
要するに「誰も考えてないもの」ということになります。

 

つまり、「誰も考えてないアイデア」=「他人と逆をいくアイデア」ということになります。


「アイデア」とは

さて、「他人と逆をいくアイデア」を出せば良いことがどうやら見えてきましたが、

それをどうやれば良いのか?

 

これを考えるには「アイデア」がそもそも何なのかを考えなければなりません。

じゃあ「アイデア」って何か?

 

有名な定義だと

「アイデアは、既存のものと既存のものの組み合わせ」

という名言があります。

 

一旦コレで考えてみましょうか。

すると、

「アイデア」=「既存のもの」×「既存のもの」

となります。

 

ということは、

「他人の逆をいくアイデア」を出すには、

これまで誰もやっていない「既存のもの」の組み合わせを作れば良いということになります。

 

はい、これが「バイスブレーク」です。

 

誰も目をつけてない組み合わせを見つける方法=バイアスブレーク

バイアスブレークのマトリクス図を見たことが無い方はググってもらいたいんですが、

バイアスブレークでは、2つの要素をタテ軸・ヨコ軸にとって、
4つの組み合わせを発生させます。 

そして、その中で誰も目をつけていないゾーンを導き出すのです。
これがつまり、「他人と逆をいけるゾーン」となり、
その条件下でアイデアを出せば、極めてイノベーションに近いアイデアに自動的になっているという方法論なのです。 

なので、デザイン思考と同じなんですが、まずは大量のアイデアが必要です。
【現役デザイナー流】デザイン思考の本当の成果が出るフレームワーク
まず大量にアイデアがある状態で、そのアイデアを2軸で切っていき、
まだ誰も手をつけてない領域を見つけるのです。
 

※バイアスブレークは、正確には今回の「既存のもの×既存のもの」の理論だけではなく、もっと大きな話なのですが、今回は分かりやすさ重視で、一部を切り取って解説しました。
 

まとめ 

いかがだったでしょうか…?

多少は濱口理論が見えてきたでしょうか。

 

濱口理論は、イノベーションを論理的に定義(カタチに)し、

そのカタチを、手で触ってガチャガチャいじれるようにしたものだと僕は理解しています。

 

だから、本来はとっても分かりやすいものなんです。

これまで目に見えていなかったものを、可視化してるわけですからね。

 

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