シェアリングサミット2020 in 弘前
内閣官房のシェアリングエコノミー伝道師の森戸です。
シェアリングサミットの地方開催を2018年5月12日(福岡)から開始して、そろそろ2年になります。
福岡市、熊本市、鹿児島市、宮崎市、武雄市(佐賀)、佐世保市(長崎)、日田市(大分)、別府市(大分)、下関市(山口)、五島市(長崎)、岡山市、人吉市(熊本)、千歳市(北海道)に続いて、第14回のシェアリングサミットは青森県弘前市での開催になりました。
冒頭に櫻田市長よりご挨拶をいただきました。
今回のシェアリングサミットは弘前市企画部企画課の澁谷課長を中心に企画・運営いただきました。ありがとうございます。
今回のシェアリングサミットは3部構成になります。
プログラム:
第1セッション(13:00〜14:00)
シェアリングエコノミーを活用した地方創生
登壇者:株式会社コンシス 大浦雅勝さん
コラーニングスペースHLS弘前 主宰者 辻正太さん
内閣官房シェアリングエコノミー伝道師 森戸裕一
第1セッションでは、まず、今までのシェアリングサミットの流れとシェアリングエコノミーのトレンドなどの話を私の方からしました。
第1セッションの登壇者お二人には、地域課題にデジタルを掛け合わせて課題解決を行う取り組み(デジタルトランスフォーメーション的アプローチ)と、街を学びのフィールドとして"学び方改革"の実践事例などをお話いただきました。大学(弘前大学)や街(弘前市街地)のシェアリングで弘前の未来を担う次世代人材の育成などを行われています。地方発のシェアリングエコノミーは単に売り手と買い手のマッチングだけでなく、地域課題解決や次世代人材育成などの観点でスペースやヒト、ナレッジのシェアが重要です。
各地の事例などを紹介しながら、弘前で活躍されている大浦さんと辻さんのお話をお聞きいたしました。
第2セッション(14:10〜15:10)
インバウンド観光客の動向と地域活性化につなげる方策
登壇者:弘前路地裏探偵団 団長 鹿田智嵩さん
弘前商工会議所中小企業相談所次長 木下 克也さん
株式会社BEYOND 代表 道越万由子さん
昨年のラグビーW杯や今年の東京オリンピック・パラリンピックの開催など日本を訪れる外国人観光客は毎年増えています。ただ、東京から富士山、京都などのインバウンド ゴールデンルート以外の観光地の発掘、地域の受け皿つくりなどは遅れている印象もあります。新しい観光施設を作るだけでなく、地域資源などを活用した体験型観光作りや観光地の事業継続性を考えた価格改訂なども行わないといけません。外国人視点での観光資源の発掘、世界の富裕層に対しての観光地アピール、SNSを活用したインバウンド観光客の誘致など、全国の自治体で観光インバウンド振興支援を行っているBEYONDの道越さん、公的機関として地域事業者をサポートされている木下さん、地域の体験型観光などを発掘されている鹿田さんにご登壇いただき、他の自治体の取り組み事例、地域事業者の取り組み事例、弘前の街歩きのコツなどをご紹介いただきました。
第3セッション(15:20〜16:20)
東京オリンピック・パラリンピックと地方創生
登壇者:NPO法人スポネット弘前 鹿内 葵さん
株式会社ペライチ 山下翔一さん
ローカルイノベンチャーズ 薮田明朗さん
第3セッションは、オリンピックイヤーである2020年に注目されているスポーツビジネスやオリンピック・パラリンピックを東京だけのイベントとせずにイベントを地方でシェアして盛り上がろう!などの話を山下さんにいただきました。
また、SDGsなど近年注目されているトレンドワードの解説や実際の地域での取り組み事例なども薮田さんにご紹介いただきました。
地域での取り組み事例としては、地域の人口減少や少子化、保護者の共働き、教師の多忙などにより、子どもたちのスポーツができる環境がなくなりつつある現状を踏まえ、場所や指導者などをシェアして課題解決に取り組む鹿内さんに取り組み事例のご紹介をいただきました。
また、スポーツやお祭りなどのイベント開催時に駐車場の確保の問題などもシェアリングエコノミーで解決できるので、こちらで紹介します。
シェアリングエコノミーには、正解はありません。
ただ、ほとんどの方がスマートフォンを手にして生活や観光をしている現代、地域プロモーション、観光案内、予約、決済、人材育成などをデジタルファーストで考えるという視点は、都市部よりも地方都市で重要視しないといけない時代になっているというのは間違いありません。
ネットワーキング(16:20〜17:00)
登壇者、参加者、関係者の交流会
千歳でのシェアリングサミットに引き続きグラフィックレコーディングも行っていただきました。弘前市さん、ありがとうございました!
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