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[3DP]スライサーについて

今回はFDM/FFFの3Dプリンタで使われるスライサーについて書いていきます。

スライサーとは何か?

スライサーは3DCADや3Dモデラーで作成した3Dモデルを、3Dプリンタで印刷できるように変換するソフトのこと。

3Dプリンタは加熱して柔らかくした樹脂をノズルから吐出し、一層ずつ指定した形状で積み重ねて造形していきます。

しかし、元の3Dモデルデータ(.stl形式)にはサーフェス形状の情報しかありません。ここにノズル温度や印刷速度、層の厚さなどを指定して3Dプリンタで印刷できるように変換するソフトがスライサーです。モデルを薄くスライスいていくので、スライサーといいます。出力形式はGコード(.g/.gcode形式等)です。

スライサーによって造形精度が大きく変化します。多少お金をかけてでも、良いものを使うことをおすすめします。

1. Simplify3D (有料149US$)

私がメインで使用しているスライサーです。有料ですが、一番おすすめです。もともとFlashPrintを使っていましたが、品質で行き詰まった時にSimplify3Dを試して結果が良かったため、使い続けています。

造形精度が良く、なおかつ印刷速度も早いと、いいこと尽くしです。

メーカーHP(英語)をみるとわかりますが、3Dプリンタに関して非常に高度なノウハウを持っていることがわかります。

対応する3Dプリンタも多く、私の持っているAdventurer3とEnder3proの両方で使えます。

2. FlashPrint (無料)

FLASHFORGE製3Dプリンタ用の純正スライサーです。最低限必要機能は搭載されています。私もSimplify3Dに切り替えるまでの数ヶ月間使用していました。十分綺麗に印刷できます。

Simplify3Dを使い始めてからは、出力したGコードファイルをwifi経由でAdventurer3に転送するのに使っています。

3. Ultimaker Cura (無料)

広く使用されている無料のスライサーです。Ender3proの購入時にインストールしましたが、Adventurer3には対応していないため、ほとんど使用していません。

かなり細かな設定が可能なようですが、細かく検証はしていないので印刷品質はわかりません。気になる方は使ってみると良いかと思います。

まとめ

3Dプリントにおいて、スライサーは非常に重要なツールです。自分のプリンタに対応しているものを使うのはもちろんのこと、求める品質によって選ぶのが良いでしょう。

個人的なおすすめはSimplify3Dです。149US$を投資する価値はあります。


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