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PAIN & GLORY #3 幸か不幸か、命より大切なモノ

個人的に自転車(以後チャリと表記)には負のイメージが強い。今まで人生で幾度となくすっ転んできた、なんならバイクでも。しかも成人してからの方が圧倒的に大怪我チックなモノが多い。つい先週も、信号待ちしてるところをトゥクトゥクに跳ねられた。たぶん左膝の骨に何らかの異常があるはずだが、とりあえず放っておけば治る精神で乗り切ろうと思う...

しかし今カンボジアでの自分の足は、専らチャリだ。しかもボスから拝借した総額50万円(笑)超えの代物。原付2-3台買ってもまだお釣りくるよ... いや!もっといい表現方法がある!"スノボーの板とブーツ買って、大型二輪の免許取ってもまだ余るぐらいの値段" 自分で言っといて悲しくなってくる。

諸々のカスタムで総額50万円のボスから拝借中のMTB



ん、みんな何か気付かない?さっき事故ったって言ってよね?えまじで???!!!そうなんです。その50万超えのMTBで事故ったんです(涙) でも幸か不幸か、トゥクトゥクはチャリではなく自分に激突したのでチャリは無傷!(あー助かった...) 本当は助かっていないのにそんなふうに考えてしまった自分が情けなくなりました。自分の命より大事なチャリ。嫌いなのに、皮肉なもんだ。

カンボジアは実に不思議な国だ。平均月収は$400と、日本円で55,000円程。カネが全てという考え方に基づけば、明らかに日本よりも不幸な国だ。でも人々はその給料の中でも実に満足そうに、そして偽りではない彼らにとっての本当の幸せを見つけて生きているのだ。その姿を見ていると、外国人が勝手に国を開拓して、自分達にとって都合の良いルールを押し付けてしまっているように感じることがある。

なんせ国内に信号機ができてまだ2年、高速道路ができてまだ3ヶ月しか経っていないのだ。それを日本に置き換えたとき、あまりにも早すぎる進化にきっと追いつけないと感じるだろう。でも彼らはなんとか喰らいつこうとしている。その時点で及第点、いやそれ以上なのかもしれない。

この国に来て、1人の時間が本当に好きになった。今までにない感覚だが、妙に心地良い。さーて、明日はどんなことを感じられるだろうか。不安の方が大きいが、とりあえず眠りにつくとしよう....。

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