芥川賞受賞作『東京都同情塔』を購入して読んでみた感想を簡単にまとめてみた。

第170回芥川龍之介賞受賞作品である『東京都同情塔』(九段理江著)を購入して読んでみたので簡単な感想を書いてみることにする。

さすが賞を受賞した作品なだけあって、文章の言い回しや表現がとても綺麗で印象的なものが幾つもあった。

それでいて分量はおおよそ140ページほどとそれほど多くなく、3時間ほどで読み終えることができた。そのためハードカバーだったが持ち運びも楽だった。

登場人物も少なく、メインの人物はたったの2名だ。作中では東京オリンピックにて建てられることのなかった当初のザハ案の新国立劇場が建てられていることになっている。

Chat GPTのような役割のAIも登場しているが、名前が違う。このように、少しだけ現実と違う部分があるパラレルワールド的な世界観の設定となっている。

ほんの少しだけ現実と違う世界線だが、近い将来に起こり得そうな新しい考え方や言葉の使われ方について論じられている点が印象に残った。

このnoteは気軽に書くのがテーマなので、本当にシンプルだがこれにて書評は終わりにしたいと思う。何か少しでも本書を手に取ろうか迷っている方の参考になれば幸いだ。


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