見出し画像

アメリカ人の彼女とスリランカ人の友達を対面させたら驚くべき化学反応が起きた。

昨日は引越作業に海の向こうから強力な助っ人がやってきた。日本生まれ日本育ちだが、両親がスリランカ人の友人Nだ。彼とは中学で出会い、卒業して10年以上経った今もこうして頻繁に連絡を取り、会っている仲だ。

彼の容姿は完全に外国人のそれで、そしてマッチョだ。彼と一緒に僕の彼女(アメリカ人)の家に訪問した。アパートの前で彼女と彼が初対面を迎えた時、彼女は彼とshake hands(握手)をした。

それから数分後、引越作業中に僕と彼女が2人になったタイミングで、彼女は先ほどの握手の際の“とある出来事”について僕に驚いた様子でこう話し始めた。

「彼はさっき、私とshake handsする直前にbow(お辞儀)したよね?彼は本当に日本育ちだね。私それ見てすぐに分かった。」

この話を聞いて、僕の脳の中にある知識欲を掌る部分に“稲妻”が走った。日本人の僕にとって、初対面の人と交流する際にお辞儀(bow)をすることはあまりにも当たり前で、僕は彼がお辞儀をしたことを気にも留めておらず、気が付きすらしなかった。

彼にとっても、見た目がたとえ外国人であっても、日本で生まれ育ったのだから、初対面の相手にお辞儀(bow)をすることはあまりに当たり前のことで、彼自身も自分がお辞儀をしていたことを気にも留めていなかった。

だが、アメリカ育ちの彼女にとっては、日本人の容姿ではない彼が、日本人しかとらない動作(bow)をしたことに強烈な“違和感”を感じたようで、すぐに彼が(見た目が外国人だが)本当に日本育ちであると確信したようだ。

この出来事は本当に一瞬だったが、これまで全くの自然で、透明で、見えていなかった新しい“モノの見方”を知覚できたようで、僕にとってはとてつもないインパクトだった。

アメリカ育ちのアメリカ人の彼女と、日本生まれ日本育ちのスリランカ人の対面で、このような化学反応が起きるとは想像もしていなかった。本当に世界は面白い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?