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私が女優であるという思いとともに、生きる人生は楽しくて Lunch#69 りっちゃまさん

この1月にこちらのnoteでバズったりっちゃまさん。


女子大生がインスタをどう使っているのかについての考察がめちゃくちゃわかりやすい文章。

この文章を20歳で書き上げたりっちゃまさんのポイントはこちら。

・恋に踊る小・中学生時代
・私の人生って、負け犬人生なの?
・私が、女優。

まずは、恋に踊る小・中学生時代、です。

りっちゃまさんが、小学生の時でした。
上戸彩さんと上地雄輔さん主演のドラマ「セレブと貧乏太郎」がありました。

このドラマにのめり込んだりっちゃまさんは、このキラキラしたドラマの世界に入りたい!!と強く思います。

この頃から、りっちゃまさんの夢は、女優となります。
そして、りっちゃまさんが考えたのは、女優となるからには、小学校の人気者にならなくちゃ、でした。

そこで、みんなの注目を浴びようと、学級委員をしたり、男の子の人気者になろうと、色々と頑張ったり。このころには、同級生の男の子から告白されて、ドキドキしたこともあったそうです。

もちろん、小学校でいくら人気者になってもテレビへの道は開きません。だから、りっちゃまさんは、お小遣いを貯めて、オーディション雑誌を買い、自分が応募できるオーディションを探します。

そして、自分でも自己PRを書いて、応募しようと思うのですが、親の反対もあって、オーディションへの応募はできませんでした。

そんな不完全燃焼な女優への道を持ちながら、中学に進学したりっちゃまさん。
ここでもモテたくてモテたくて、りっちゃまさん一心不乱に頑張ります。

そんな時に、仲の良かった友達が、読者モデルをやっているという話を聞いて、もう悔しくて、コンプレックスにやられそうになります。

周りを見て比較して、少しでも自分を見て欲しくて、モテたくて、色々がんばってみるのだけれど、うまくいかずに苦しみぬいた中学生時代でした。

次は、私の人生って、負け犬人生なの?です。


りっちゃまさんは、自分の人生は大学から始まったと言うほど、大学入学までと、それ以降では大きく価値観が異なります。

そして、大学入学までの人生に対する考え方は、コンプレックスとの戦いでした。

小さい時から、習い事を多くやっていたりっちゃまさん。
ダンスや習字、水泳など色々と習っていましたが、どれもうまくできず、自分の不器用さに苦しんでいました。

さらに、中学の時には、塾に通うようになるのですが、勉強できないし、周りはあまり勉強してなさそうに見えるのに、自分よりもできるし、と。

またある時には、親から一度くらいなら、オーディションに応募してもいいよなんて行ってもらって、写真を撮ってもらうのですが、えらくあっさりとした写真撮影をされてしまいます。

その写真を見て、こんなの自分じゃないとヘコみ、その写真がオーディション書類として応募され、落選して、へこむ。

なんか、うまくいかないな、って悩みは深まっていきます。

さらに、高校受験では、第一志望の公立に行くことができず、私立の高校に進学することになったり、高校で入った弓道部では、うまくできなくて1年足らずで退部したり。

ビリギャルに憧れて、サクセスストーリー目指して、高2からがんばって勉強したのに、第1志望の慶應には届かず。

ふと、立ち止まってみると、私の人生って負け犬人生なの?って考えてしまいます。周りの器用な人たちのように、器用に振る舞うことができず、不器用にいろんな壁にぶつかっりながらも、歩んできた18年間。

最後は、私が女優、です。


周りの人と自分を比較しながら、うまくいかないところばかりを見ていたりっちゃまさんでしたが、大学に入って、いろんな人と出会いながら、少しずつ変わっていきます。

大学入学早々、りっちゃまさんはイベントを企画します。
そのイベントとは、趣味を持っている人が、自分の趣味について熱っぽいプレゼンをして、趣味を持っていない人に、その良さを伝えると言うものでした。

企画した時の最初の動機は、自分が趣味を持っていないから、面白い趣味を持っている人に教えてもらいたい、という自分のため、だったのですが。

そのあと、イベントに参加してくれた人たちから、
「スターウォーズの面白さが始めてわかった。」
「ボクシングやってみようかな。」
「落語って意外と難しくないんだね。」

こんなふうな言葉をかけてもらえて、自分のことのように嬉しくなるのです。

それから、2年生の夏に参加したインターンでは、北海道当麻町を取材して記事を書いた経験も大きなものでした。

そのインターン先で訪れた当麻町の人たちは、みんなが自分たちの町のことが大好きで、自分たちの町に一生懸命で、そんな様子を見て、素敵な想いだなって心を動かされたのでした。

そして、この人たちの素晴らしさをもっといろんな人に勧めたい、そう強く思ったのでした。

こんなふうに、大学に入っていろんな人に出会い、その出会った素敵な人たちのことをもっと広めたい、と思うようになっていくうちに、いつしか他人と比較することをしなくなっていったのです。


かといって、小さな頃からの夢が女優であることは、変わりません。この思いを胸に秘めて、りっちゃまさんは、大学で映画製作のサークルに入ります。

そしてサークルに入ってすぐに、自主制作映画を撮るのです。それも、監督・脚本・編集・主演全部自分という。

りっちゃまさんが編集時に気づいたのは、自分が思っていたより演技がうまくない。。。ということでした。それでも、自分でヒロインができて満足したのと同時に、気づいたのは、自分が映画のヒロインをするかどうかよりも、面白いものを作りたいというものでした。


大学に入って、少しずつ自分を客観視しながら、自分ができること、得意なことを見つけていき、その一方で無理しなくていいところも見極めていくりっちゃまさん。

その等身大で無理をしない生き方を見つけたりっちゃまさんは、今では女優に憧れるのをやめました。

そしてこう考えるのです。

今が、女優。私が、女優。

自分の外側の基準で女優かどうか判断しようとすると、息苦しくなったり辛くなったりするけれど、自分が自分の人生を思いっきり楽しんで生きている、それを女優だと。

そして、自分の人生のど真ん中、女優のポジションを獲得したりっちゃまさんは、これからの目標を、自分が満足した上で誰かを幸せにすること、と教えてくれました。

そして、それは何をするか以上に、自分のすることがどれだけ自分を満たし、そして、他人も満たすことができるのか、が大切だと。

自分の人生のヒロインを生き続けるりっちゃまさんが、どんな人と出会い、どんな人を幸せにするのか、楽しみになる素敵な人でした。


2019.9.9 りっちゃまさん
渋谷にて

ここまで読んでいただきありがとうございます。 この世界のどこかにこうして私の文書を読んでくれている人がいる。それだけで、とても幸せです。 サポートしていただいたお金は、また別の形で素敵な人へのサポートとなるような、そんな素敵なつながりを産んで行きたいです。