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8月を振り返る

あっという間に8月が終わってしまった!また1か月が経ったので、振り返ってみる。

良かったこと

  • お盆休みが充実していた

    • 休み初日、意図せず早起きしてしまった。天啓のように「草加健康センター(通称SKC)に行くしかない」と閃き、草加へ向かった。久しぶりのSKC。相変わらずの込み具合だったが、なんと外気浴スペースが増築されていた。埼玉の圧倒的No.1施設であるにも関わらず、その地位に驕らない。常に試行錯誤し、改善をし続ける。その堂々たる、かつ楽しみながら色々やっている姿勢に、リスペクト。時間を忘れて1日のんびり過ごし、体力は全回復。最高の連休をスタートさせることができた

      • 他にも、巣鴨湯、サウナ東京、COCOFUROかが浴場、と気になっていたサウナ施設にたくさん行けた。帰省した際は、土浦の湯楽の里にも行けた

    • 帰省して、親と話したりご飯を食べることで、なんとなく心身がほぐれた。親のカレーは、とにかくおいしい。おいしいを超えて、「体になじむ」という感覚。おいしさという尺度で他の料理と比べることができない。「この味で育ったんだなぁ」というのをしみじみ感じた

  • しっかりめの演劇を観に行った

    • PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』

    • ロシアの劇作家アントン・チェーホフの最後の作品。わりと有名作品らしいのだが、ド素人なので全く知らなかった。「八嶋智人と川島海荷が出るんだ」くらいのノリで観に行った

    • 過去の栄光にすがって生きるか、未来を見据えて変化を受け入れて生きるか。あえてシンプルに捉えるなら、「新VS旧」という対立構造が見えた、そんなテーマ。そんなテーマだからこそ、100年以上の時を超えて、普遍的に伝わるものがある

    • 舞台の役者さんは、すごかった。膨大なセリフ量。小声でさえしっかりと通る発声。派手にすっ転んでもケガしない技術。そして何より、生き生きとしたライブ感。この瞬間に懸けてるな!という感じがした

    • なお、歴史が苦手すぎて、1900年代のロシアの背景はほとんど汲み取れなかった。「もっと世界史を勉強しておけばよかった」とかいう月並みな感想は湧いてこなかったので、「やっぱり自分は歴史にあまり興味がないんだな」と再認識した

    • 観終わった後、ご飯を食べながら感想を共有した。その時間も大切。その時間がないと、感想をもやもや抱えたまま帰ることになる。言葉にして対話することで、感想が輪郭を帯びるので、記憶に残りやすくなるし、自分では気づかなかった視点に気づくきっかけにもなる

新しいこと

  • my釣り竿で船釣りをした

    • 会社の先輩に「貸し竿とmy竿では全然ちがうよ!」とノせられて、釣り竿を買ってしまった。タックルベリーで買った、赤い釣り竿。確かに、my竿はテンションが上がる。手入れも、丁寧にやりたくなる。毎年釣りをするなら良い投資かもしれない

    • 今回は夜メバル。釣果はそこそこだったが、狙うべき水深(海底から2m)を狙って手ごたえがあった時は嬉しかった

  • 英語カフェに行った

    • ENGLISH ONLY CAFE

    • 冬にTOEICを受けるので、英語に触れる習慣をつけようと。中学の友達と一緒に行った

    • 英語力を磨くというよりは、国際交流の場としての意味合いが大きいカフェ。その日は、日本人と外国人が半々くらいだった。来店目的や国籍に応じて、店員さんがテーブルを指定してくれるので、一緒になった人と会話を楽しむ。会話に決まった型はないので、自己紹介したり、趣味の話をしたり。卓上に質問カードもあるので、話題に困ったらそれを使えばよい。「好きな音楽は?」「人生でした冒険を教えて」とか書いてある

  • ダンス公演を見に行った

    • BDC SHOWCASE 2023

    • 会社の先輩が出演していて、前からうっすら興味があったのだが、同期に誘われて見に行った

    • ダンサーの皆さんは、とにかくステージ上で輝いていた。身体の動きだけでなく、表情からも伝わるものがあり(顔まで踊ってる人は存在感ある)、それらが音楽や照明や衣装と組み合わさることで、言葉では言い表せない素敵な感じを放っていた。本番に至るまでの練習、準備、苦労などを勝手に想像してじーんときた

    • 言葉以外の表現方法を持っている人は素敵だなぁ、と改めて思った

運動

  • 8月は9ランで67km

    • 100km走るぞ!と意気込んでいたものの、暑さ・気だるさを言い訳にしてしまった。3日走らないと体がなまってしまうので、平日に走る習慣をいかに作るかが課題

    • マラソン大会に向けてフォアフット走法を試してみたところ、トラウマレベルの筋肉痛を味わった。スプリンター的な基礎筋力のない素人が気軽にやれるような走法ではないことが分かった

    • なんやかんや、7月よりは走れたのでよしとしたい(激甘)

    • 9月はハーフマラソンに出るので、特に直前の1週間は無理せず、調整に努めたい

読んだ本

  • 『熟達論』/為末大

    • 人が何かに熟達するとき、普遍的なステップがあるのではないか?というのを為末さんの経験や、様々なジャンルの達人との対話をベースに書かれた本

    • この本では人の成長を、「遊」「型」「観」「心」「空」の5つの段階に整理している

    • 特徴的だなと思ったのは、「型」の前に「遊」があること。この段階では、型など意識せずに、思いっきり、自分なりに、全力でやってみる。そうすることで、その人が本来持っている力や動きが抑制されず、伸び伸びと動くことができる

    • そのうえで「型」を練習することで、効率的に結果を出すための基礎を学ぶ

      • これはスポーツでも音楽でも仕事でも、たいていのことに当てはまる

      • この段階で大切なのは、「型」を"そのまま"練習すること。変にアレンジしない。複数の型を学んで、良いとこどりしてミックスしようとしたりしない。型は、その構成要素が1セットになって初めて型をなしているのであって、分解したら別物になってしまう

      • もう一つ大切なのは"無意識でできるようになるまで"練習すること。いちいち頭で考えながらやっているうちは、身についたとは言えない。無意識でもできるようになることで、他のことに意識を向けることができ、次の練習へ向かうことができる

    • 「観」は、身につけた型について、理解・言語化すること

      • 型の構造(どんな要素があって、それぞれどういう関係か?)を捉えることができること

      • 一流のアスリートでも、「観」ができる人とそうでない人がいる。「観」ができる人は、上達のコツを人に伝えることができるので、良きコーチになれる。一方、いわゆる感覚派や天才型と呼ばれる人は、「観」ができないこともある。為末さん的には、それはそれでも構わないが、「観」もできた方が、現役引退後のキャリアの選択肢が広がるとのこと

    • 「心」は、本質をつかむこと

      • 「要は何が大切なのか?」を抑えることで、それ以外の部分が自由になる

      • 中心が分かっていることで、「今、どれくらい中心からズレているか」を検知できる。そうすると、早く修正できる。逆に、立ち返るべき中心が分かっていることで、あえて遠くに行くこともできる。冒険・実験をすることができる。やってみて「これは違うな」と思っても、中心に戻ることができる。上級者が色々なことを試すことができるのは、中心がしっかりしているからだ

    • 「空」は、いわゆるゾーンの状態。自身と行為が一体化している

      • 「心」までは、「型はこれだぞ」「中心はこれだぞ」と観測している自分がいる。「空」では、その観測者としての自分がいなくなる。そのため、行為をつぶさに説明することができない。行為が終わった後に、余韻としての感覚が残るのみである

  • 『諦める力』/為末大

    • Kindle Unlimitedに為末さんの本がたくさんあったので併せて読んでみたシリーズ①

    • 「人は何にでもなれる」というのは幻想。大人より子供の方が可能性が広く残っているというのは間違ってないが、それでも向き不向きはある。特にスポーツのような身体能力が左右するものについては、才能の差を覆すのは難しい

    • 勝ちたいのなら、勝ち目の薄い勝負に挑むのではなく、勝ち目がある(自分に向いてる)勝負に挑んだ方が良い。「これまで頑張ってきたんだから…」という理由で、勝ち目の薄い勝負に執着するのは良くない。自分の目的に立ち返り、それを満たせるフィールドを選ぶのなら、何かを諦めるということも必要

    • 「仕方ない」ことは潔く諦め、「仕方ある」ことに目を向けるほうが前向きである。現実を直視するのか目を背けるのか、そのうえでどう行動するのか、というのは結局は自分の選択次第である

  • 『逃げる自由』/為末大

    • 為末さんシリーズ②

    • 内容は『諦める力』とほぼ同じに感じた。表現方法や角度が違うだけ。第1部がお悩み相談室、第2部がみうらじゅんさんとの対談形式

    • 未来を思って不安になりすぎず、過去の栄光に執着せず、今を大事に生きなさいよ、というようなメッセージに感じた

    • 最後の「25歳の君へ」を読んで。どんな形であれ、社会と繋がりを持つことは大切だと感じた。自分一人では、自分のことはよく分からない。人と接することで、自分の輪郭が見えやすくなる

    • そして、たとえ自分の無力さを感じても、大したことではない。元々自分は、何も持っていなかったのだから。部活に入りたてのドキドキしたあの頃のように、新鮮な気持ちで、基礎練習から始めたらいいじゃないか

  • 『限界の正体』/為末大

    • 為末さんシリーズ③

    • 限界の正体は「思い込み」。限界は壁というより、檻のようなもの。全方位を防いでしまう

    • 努力には2つのアプローチがある。「量を積み重ねる(反復練習をして、技術を磨く)」と「変化を加える(いつもとは違うことを試してみて、自分に揺さぶりをかける)」。その人がどのフェーズにいるのかによって、どちらが有効は変わってくる

    • 失敗の原因は考えすぎなくてよい。考えすぎると、「問題があるに違いない」という目線になって、本質的な原因ではないことまで原因だと考えてしまうことがある。何か新しいことを試してみた時は、その技術が自分に馴染むまで時間がかかるので、一時的にパフォーマンスが落ちることがある。失敗したとしても、新しい方法が本質的に間違っているのか、馴染んでないがゆえの単なるエラーなのか、判断がつかない。なので一喜一憂しなくてよい

    • 限界の檻を突破するには、まず自分の全力を尽くすこと。全力を尽くさないと、自分の想像する限界ラインが正しいものなのか分からず、余力を残したまま生きていくことになる

    • 「自分の頭で考える」と「人の言うことを素直に聞く」のバランスは大切。人の言うことを聞いてばかりだと、自分の頭で考える力が身につかない。自分の頭で考えてばかりだと、自分の思考の枠からはみ出すことができない。意図的に「今はこの人の言うことに従ってみよう」というモードを持つことで、自分では考えもつかなかったような体験をすることができ、自分の限界や伸びしろを正しく認識するきっかけになる

      • (例)陸上の練習。自分ならダッシュ80本までしか課さないが、コーチに「100本やれ」と言われ、その通りやってみたら、「意外とできる」「自分の限界を低く見積もっていた」と気づくことがある

  • 『むらさきのスカートの女』/今村夏子

    • 「むらさきのスカートの女」という怪しげな女性と、彼女に近づこうとする「わたし」の話

    • むらさきのスカートの女、一体どんな人なんだ?と読み進めていくうちに、「わたし」もなかなか謎だな。一体何者?という気持ちになってくる。尾行スキルが尋常ではない

    • むらさきのスカートの女を尾行する「わたし」と、「わたし」を尾行する「読者」、という構造が重なっていて、なんだか自分も間近で尾行・観察をしているようなドキドキ感がある

    • 読みやすい文体で、ゆるやかに物語が展開されていき、ページ数も少ないので読みやすい

  • 『ランニングする前に読む本』/田中宏暁

    • 人間には長距離を走る能力が備わっているので、正しくトレーニングすれば誰でもフルマラソンを完走することができますよ、という本

    • スロージョギングは、フルマラソンに向けた十分なトレーニングになる。にこにこペース(笑顔で会話できるペース)で走る

    • 心肺機能を鍛える→酸素を体に取り込みやすくなる→エネルギー生産効率が良くなる

      • 1回の拍動で送り出せる血液量が増えると、低い心拍数でも血液循環をまかなえる。トップクラスのマラソンランナーは、心拍数が低いらしい

観たエンタメ(映画・アニメ・漫画・ドラマ)

  • 君たちはどう生きるか(映画)

    • ジブリ最新作。宮崎駿監督の世界観。細かい説明はいちいちないので、基本的に意味は分からないことが多いのだが、なんだか惹かれるものがある。その世界観を味わう作品。考えるな、感じろ。

    • ネットに転がっていた「宮崎駿の世界観(原液)があって、これまでの作品は、水で薄めたカルピス。今作は、カルピス原液」という喩えが言い得て妙である

    • 「"ジブリの宮崎駿"としてではなく、すでに引退した"一人の人間・宮崎駿"として作った」という記事をどこかで見て、感慨深いものを感じた

  • 王様ランキング(アニメ)

    • 好きポイント①:ボッジの純真さと、良き師との出会い

      • 主人公のボッジは、満足に剣を振るう筋力もなく、耳が聞こえず言葉も話せない。一見、最弱な主人公。だが、自分の可能性を見捨てず、懸命に強くなろうとする。その純真さ・芯の強さは、涙が出るほど尊い

      • 一体どうやって活躍するの?という感じのボッジだが、実は隠された資質を持っていた。その資質を見抜いてくれた師との出会いによって、ボッジは信じられないほど強くなる。改めて、個性に優劣はなく、ただ違いがあるだけ。しかるべき場所で、しかるべき人と出会えば、誰でも輝く機会がある。というのを再認識させられた

    • 好きポイント②:誰も悪いやつがいない、設定の深さ

      • いわゆる敵キャラはいるのだが、それぞれに背景があり、実は誰にも悪意がない。あるのは、ただ、愛。愛ゆえに、それぞれに目的や利害が生まれ、対立することになる。それが2期OPの歌詞「愛してしまった 全部 降りかかった呪いも 全部」という部分に凝縮されており、秀逸としか言いようがない

      • また、「それは設定だからそういうもんでしょ」と思ってしまっていた部分にも実は理由があったりして、「そうだったのかー!」と驚かされた

  • スキップとローファー(アニメ)

    • 好きポイント①:とにかく心が温かくなる

      • 主人公のみつみは、高校進学を機に、石川県から上京。東京でのクラスメイトとの出会いを通じて、物語が展開していく。田舎育ちゆえの真っ直ぐで天然な性格は、みつみの周囲だけでなく、視聴者の我々にも良い波動を送ってくれているかのようだ

      • 原作は未読だが、OPのダンスシーンでいきなりグッと来てしまった

    • 好きポイント②:現実と理想のバランスが絶妙

      • 人が2人以上集まれば発生しうる友情、嫉妬、すれ違いなどの描写がリアルで、「現実」の解像度が高い。一方で、高校生がこんなコミュニケーションとれる?とも思える大人な対応や前向きな姿勢が原作者の「理想」を描いているようにも見えた

      • 全世界の高校生活、こうであれ。

  • The JOJOLands(漫画)

    • いわゆるジョジョ9部。ジョジョリオン(8部)が個人的にあまり面白くなかったので、期待していなかったが、9部は今のところ面白い!シリーズが長く続いている利を活かしている。今後も要チェック

  • こっち向いてよ向井くん(ドラマ)

    • 恋愛ドラマ。10年間彼女がいない33歳独身な向井くんの物語

    • 内容も面白いし、ニチアサ民としては赤楚衛二と内藤秀一郎の共演がアツい(どちらも仮面ライダー)

印象的な言葉

  • 習慣を手なづけ、習慣に手なづけられる

    • ランニングしてたら降ってきた言葉。良い人生を送りたければ、良い習慣を身につけることが大切。習慣は、行動の繰り返しであるにも関わらず、意思や判断を伴わない。そのため、脳のキャパシティを温存しながら、行動を積み重ねることができる

    • 新しい習慣を身につけること、古い習慣を捨てること。それは、最初は苦労を伴う。まるで、言うことを聞かない動物(その正体は、変化を嫌う自分)と接するかのように。しかし、意思の力や、やらざるを得ない環境・やりやすい環境の力を使って行動しているうちに、だんだん苦労を感じなくなってくる。やるのが当たり前になってくる。そうすればこっちのもので、習慣を手なづけられた、ということになる

    • それは同時に、習慣に手なづけられる、ということでもある。深く考えなくても決まったルーティンをこなしてしまう姿は、見方によっては奴隷っぽさもある。"習慣 makes me do it."という感じだ。「良い習慣を身につけるぞ!」と手綱を握っていたつもりが、逆に、習慣さんが握っている手綱が自分につながれている、といった感じだ

  • 「理想状態を100点とすると、今は何点?」

    • 使い古された表現ではあるものの、この問いでハッとすることがあった。もやもやした状態の解像度を上げ、思考のとっかかりを作るのに便利な問いだ。「その点数である理由は?」「残り●点を埋めるには何が必要そう?」という問いにつながる

    • 使い古された表現、と書いたが、それはつまり時や場所を超えて使われてきた普遍的なものであるとも言えるので、使い古される、というのはけっこう良いことなのかもしれない

雑感

  • 暑い。先月に引き続き、暑すぎる。当然のように35℃を連発するな。寝て起きて汗。出勤で汗。ラーメンを食べて汗。今の趣味がランニングとサウナ、どちらも汗をかきまくるものなので、早く涼しくなってほしい!

  • エンタメ供給過多。見たい作品が多すぎる。時間が足りない。かといって、倍速×ながら見とかはしたくない。きちんと味わって楽しみたい…

写真

1000円で焼肉食べ放題@神保町
草加健康センターはいつ行っても最高
my釣り竿
カサゴ!
美味しくいただきました
クルミ蕎麦も絶品でした
サウナ東京。テーマパーク!
おしゃれとんかつ屋さん@つくば
いい感じの喫茶店@巣鴨

9月も楽しみながら、がんばります!

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