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採用が上手な地方企業/スタートアップの共通点

2021年9月に株式会社TurnX(ターンエックス)を創業し、この2ヶ月半で様々な地方企業、地方スタートアップの経営者、人事の方にお話を伺ったり、採用における相談をうけてきました。
その中で、採用がうまくいっている企業には共通する点があることがわかりました。その共通点をお伝えします。

共通する3つのポイント

1.懇意にしている転職エージェントが必ず1社か2社、存在している。
2.採用ページのコンテンツが充実しており、最新情報がアップデートされている。
3.会社の課題、ダメなところを赤裸々に話してくれる。

1.懇意にしている転職エージェントが必ず1社か2社、存在している。

正確には1社、2社ではなく、一人、二人という表現のほうが正しいかもしれません。
採用がうまくいっている企業には、昔からその企業のことを社員のように詳しく知っていて、どんな人が企業にあうのかというカルチャーフィットまでわかる転職エージェントの営業(兼キャリアアドバイザー)が存在していました。

企業によっては、社員の三分の一は、その転職エージェント(営業)の紹介で採用ができているという企業もあるくらい。
何かあったらそのエージェントに相談できる関係性がつくれており、採用強化のタイミングでは定例MTGを設けて、会社の状況を常に共有しあいながら採用パートナーとして良い関係構築ができているということでした。

ちなみにどの会社も、大手転職エージェントではなく、少人数もしくは一人でやっている転職エージェントでした。
その担当の方が長期にわたり何年も採用支援してくれているということです。(確かに大手エージェントでは頻繁に担当も変わってしまうので、そこまでの長い関係構築は難しいですね)

転職エージェントを利用しているがうまく活用できていないという企業は、エージェント数を無駄に広げるのではなく、お互いにしっかりとコミットしあえるエージェントを1社で良いので、見つけ作り出すということが大事だということです。

2.採用ページのコンテンツが充実しており、最新情報がアップデートされている。

これも採用がうまくいっている企業全てに共通する点だったのですが、
裏を返すと採用がうまくいっていない企業は、コーポレートサイト、採用ページを見てみると、残念なことに、
・そもそも採用ページがない。
・採用ページはあるが、採用ポジションの募集要項が全然違う。
・Wantedlyのリンクが貼ってあるだけ。
・候補者に伝えたい情報が、一切掲載されていない。

という状況の企業がほとんどでした。

求職者が応募する際、応募手段が求人広告であれ、転職エージェント経由であれ、リファラルであれ、必ずコーポレートサイト、採用ページを見た上で検討し、応募に至ります。(ほぼ100%の割合で)

だからこそ、常に会社情報、採用情報をアップデートしていくことが必要です。地方企業によっては、もう採用を半分諦めてしまっており、採用ページについては何年も放置のままでした。。という企業も多いのが実情です。
いつ誰がコーポレートサイト、採用ページに訪れるかわかりません。
訪れてくれた貴重な転職候補者を逃さないためにも、情報をわかりやすく、アップデートし続けるということが大事です。

特に採用がうまくいっている企業は下記3点をおさえていました。

①ビジョンミッションバリュー、サービス概要、今後の事業展開まで
 わかるコンテンツ(採用に特化した会社紹介資料)がある。
②社員インタビュー記事がある。(一緒に働く人のイメージが湧く)
③採用ページが何よりも見やすい、わかりやすい。

採用ページや会社資料は、どうしても優先順位を下げてしまいがちですが、
実は最も優先順位を高くすべきことであり、どうしたらより会社を魅力的に伝えられるかの魅力の言語化ストーリーの作成をまず実施し、その上で採用に特化した会社紹介資料の作成ができると良いと思います。

特にエンジニア採用においては、ここで差がつきます!
エンジニア採用がうまくいっている会社は、かなり力をいれています。

【エンジニア採用における差がつく情報】
・エンジニア向け採用ピッチ資料
・技術要件(開発環境)
・プロダクト部門チーム構成
・ワークスタイル
・その他開発体制(コード品質向上の取り組み、ワークフローの整備、        技術カルチャー、メンバーの多様性等)

3.会社の課題、ダメなところを赤裸々に話してくれる。

ここも共通する点でしたが、優秀な人材を採用できている企業の経営者ほど、自社の課題や、できていないこと、ダメなところをとにかくオープンに赤裸々に話してくれたのが印象的でした。

その話を聞くと、話を聞いている私自身が「なんとかしてあげたい!力になれないかな」と余計に思うわけです。
選考を受ける求職者の方も、きっと同じように思っているのだなと感じました。

優秀な人材であればあるほど、自分を必要としてくれる会社でバリューを発揮したいと思います。裁量を持って仕事ができる「余白」がどれだけあるかを求めます。
だからこそ、会社の魅力だけを伝えるのではなく、いかに課題が多くできていないことが多い会社なのかをオープンに伝えることも大事であるということです。

「弊社はこんなに良いですよ!」
だけでは採用競合となる会社に勝てません。
地方企業、スタートアップであるからこそ、そこを逆手にとって、
ダメなところ、課題を見せにいく。
「だからあなたが必要なんです!」

というメッセージが勝ち筋ということです。


以上の3つが採用が上手な地方企業、地方スタートアップの共通点でした。
これは地方企業に限った話ではなく、都内企業、都内スタートアップでも共通して言えることですが、この3つをしっかりとおさえることで大きく差別化が図れ、採用をリードすることができると思います。

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