「成功したオタク」を観た

シモキタエキウエで「成功したオタク」を観た。
推しが性犯罪を犯したファンたちを追った韓国のドキュメンタリーである。

シモキタシモウエはシートがふかふかで良かった

まず作中にでてくるオタクがみんな「遵法意識を持ってほしい」「他のオタクにもファンである前に女性として考えてほしい」って冷静でスゲ〜と思った。
10〜20代の若者には世界が終わったくらいの衝撃だったろうに…。

監督自身が認知のため接触イベントに韓服を着ていき、果てはファン対面番組で推しと共演したような大手ファンだからすごくリアリティがある。この映画を作る過程でも他のオタクや当時の記者に取材に行ったりしてとにかく行動力がやべ〜人なんだなと思った。
だからこそ？ただのオタ卒お気持ち表明みたいな内容になりそうなところドキュメンタリーとしてまとまってて面白かった。

逮捕されてなおファンを続ける人たちをパククネ大統領の支持者に例えるシーンはファンコミュニティの危うさを感じる。
獄中にいる元大統領に激励のファンレターを送り続ける支持者が、SNSに「それでもまだ好き」と投稿するファンの姿と重なってくる。

自分もファンコミュニティにいると価値観が簡単に狂うのは覚えがあるな…。
基本、自分や他人の美醜について何も言わないようにしてるんだけど、若手俳優に対しては急にその基準がガタガタになるので…深く考えてなかったけどよくないね。

自分の好きなものが犯罪や倫理的に許せないことをしていたり、オタクの身の振り方を考える機会はどのオタクにもありうるけど、過去楽しかった時間を否定せずにNoを突きつけることはできると信じたい。

せっかくなのでオタクの写真も撮りました