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今日の"結" 2024年7月31日(水)

本日の結・しぶやは、講座&交流会#8を開催しました。講座のテーマは、「貧困の課題にどう向き合うか?生活相談・支援の現場から学ぶ、声がけのポイント・支援のはじめ方」

講演をしてくださったのは、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの事務局長加藤さんです。2001年から、生活に困っている方のサポートをしている団体です。バブルが崩壊した頃にホームレスの人が増えたことをきっかけにスタートしたそうです。「貧困問題を社会的に解決する」をミッションに活動されています。

主な活動は4つ。1つ目は不動産仲介。家の入居にあたって困難のある方のサポートです。2つ目は生活相談・支援事業。生活穂との申請同行などもしているそうです。3つ目は交流事業。貧困というと経済的な問題だけに目が向きがちですが、「つながりの貧困」という視点もあるとのこと、社会とのつながりが切れた人が社会とつながるための場づくりなどをしています。そして4つ目は広報・啓発事業です。

バブル崩壊後に活動をスタートしてから、コロナ禍もあり、いまは円高、物価高騰。相談に来る方の年齢層は30、40代が多いそうですが、それが弱年齢化しているそうです。貧困のきっかけは、何らかの経済的な事情だけでなく、病気、国籍、ジェンダー、DV被害・・などなど、様々なほかの社会課題に関連していることも多くあります。

「貧困を放置することは、人権が侵害されている社会を放置すること。私たちの活動は、社会を取り戻す活動です。」という言葉がとても印象的でした。

そのほか、講座では、団体としての活動内容や、日本の貧困の現状や制度の話、実際の相談現場についてなど、幅広いお話を伺い、会場からの質問にも回答いただきました。
レポートとして後日noteに掲載させていただきますので、ぜひ皆さまの活動の参考にしていただければと思います。

もやい事務局長加藤さん

[コミュニティマネジャー (認定NPO法人サービスグラント)樫尾]