不真面目な建築学生、就活編

こんにちは。サイトウです。
今回は、建築学科に通っていた私の就活記録を綴らせてもらいたいと思います。もしこの記事から読んでくださっている方がいましたら、前回の記事から一連になっていますので、前回から読んでもらえますと幸いです🙏

私は大学4年時に就活を始めました。
前回や前々回の記事にも書きましたが、私は建築に真面目な学生ではなかったため(笑)、院進学はハナから考えてはおらず、学問を突き詰めたいというよりは、早く働いて社会人として成長したい!の一心でした。

私はとにかく大学でやりきれなかった建築設計という分野を、社会できちんと取り組みたいという思いがあったため、ハウスメーカーの設計部に照準を絞り、就活を進めました。

しかし就活を進めていく中でどうにも自分がやりたい!と思える会社や仕事がなく、まあそんなに好きじゃないけど大手だし入れたらいいかな…ぐらいのどうしようもない気持ちで就活をしていました。今考えると時間を割いてくれていた面接官や役員にとっても失礼な話ですが、そんな気持ちを見透かされたか、自分の態度が素直過ぎたのか、大抵最終面接で落とされていました。

4年生の3月、東京の某Oハウスで唯一内定が出ました。ただし同期内にも数名内定者が出ていましたし、落とされたという話を聞いたこともなかったので、おそらく誰でも受かるところだったのだと思います(4〜5年前の話で、今はどうかわかりませんが)。大学で部活をやっていて体育会系だった私は、ゴリゴリな体育会系と噂のOハウスも割と自分と合いそうだと考えていました。

しかし4年生の5月、母が病気で亡くなったことがあり、就職先候補を地元に絞って家族と住めるような職場を探そうと決意しました。母を失ったショックで自分が東京や他県で一人暮らしをしてメンタルを保てる自信が無かったためです。その後は地元のハウスメーカーに面接に行きましたが、これも他のメーカー同様上手くいかず、最終的に地元の設計事務所に採用され、勤めることになりました。

私が採用された地元の設計事務所は、中小規模で社員数が20名程度の会社でした。小さな社内のセミナー室で開かれる会社説明会を受け(私を入れて3人くらいが参加だったと記憶)、知能テストみたいなものを受け、2回くらい面談、採用という感じの流れだったかと思います。受けた感触としてはメーカーよりかなり楽な心持ちで受けられ、会社規模も小さいので全体の雰囲気や一人一人の人柄が入って来やすく、自分の性格には中小規模の会社の方が最終的には合っていたなあという印象でした。また、面接の際にポートフォリオを持参して、と言われていたのでドキドキしながら持参したのですが、面接時代表に一瞥もされずに採用になったのはなかなか印象に残っています(笑)
これは建築業界に入ってから理由がなんとなく分かりましたが、学生時代の作品がどうかより、人柄や話し方を見て採用不採用を決める方が有用だと言う考えが割と主流なこともあるようです。私は大学時代、体育会系の運動部にいたため、話し方はやたらとハキハキしていました。それが採用してもらえた要因かな、と個人的には思っています。設計事務所に入るのに、運動部の経験が生きるとは正直思っていませんでした。

私が通っていた国立大建築学科の同期たちを見ると、院進学する人と働き始める人の比率は半々くらいでした。更に、働き始める人の中ではハウスメーカーやゼネコンの設計部が多く、設計事務所に就職を決めたのは不思議なことに、建築に不真面目だった私だけでした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。次回からは、私の波乱の事務所生活について少しずつ書いていこうかなと思います。また機会があれば読んでくださると嬉しいです。

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