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北フランスの日常

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北フランス生活のいろいろ(2022年9月〜)
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#フランス

ひとり丸鶏のススメ

かたまり肉を調理するのが好きだ。 パリの真ん中でも、大都会トーキョーの真ん中でも、信州の田舎でも、いつの時代も私は塊肉とともにあった。そして現在、北フランスの港町でも塊肉とともにある。 豚肩ロースは500g以上、豚ヒレ肉はまるっと一本で。 今でもよく覚えている。パリのアパルトマンでひとり暮らしをしていた10年くらい前に、骨つき仔羊のかたまりを調理した日のこと。女ふたりでまるっと食べ切った。狂人が強靭な胃袋を持っていた頃の懐かしい思い出。 こういう豪快な料理というものは

パリよさらば

人生は変化の連続だ 9月初旬、住み慣れたパリを後にし、パリから200kmちょい離れたフランス北部の港町にて、我が家はフランス生活の第2幕をスタートさせた。 今回はOtto氏の仕事の都合により、パリから引っ越すことになった。引越し先は、今年頭くらいからよく訪れていたパドカレ地方、オパール海岸と呼ばれるあたりの街。 三陸の港町で産まれ、ルーツの半分が東北の私としては、海の街特有の潮の香りがとても懐かしい。ま、自宅から海までは歩いて30分くらいかかるんだけども。 20代後半