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ホームスクーリングについて

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我が家の子どもたちが選択した「ホームスクーリング」という学び方について綴っています
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#ホームスクーリング

ホームスクール7年目の日常

新年度を迎えてから1ヶ月半がたち、子どもたちの生活ペースも落ち着いてきました。 今回は最近の我が家の様子と、オンライン講座のお知らせです。 ホームスクールを選択して育つ我が家の子どもたちは、学年が1つずつ上がって、長男中2、長女小6、次男が小3になりました。 長男が小1の11月ころからホームスクールを始め、現在7年目となる我が家。 引き続き、フリースクール、通級指導教室、学校の部分利用など、各々が自分の居場所を選択しながら過ごしています。 長男は、私の身長を追い越し、肩

「ホームスクール入門講座」がyoutubeになりました!

3月5日(日)に開催した「うちの子は学校にもフリースクールにも通わない」ということなら聞いてほしいホームスクール入門講座がyoutubeで公開されています! ↓こちらをタップすると再生されます↓ 当日はめちゃくちゃ緊張していたのですが、不登校新聞代表 石井志昂さんの優しい相槌に助けられました。 このnoteで書き続けていたことを、45分にギュッとまとめて話しています。 どうしてホームスクールを選んだの? 実際どう過ごしているの? 親はなにをすればいいの? という疑問に対

子どものスケジュール管理術について気づいたこと

居場所が増えたのはいいものの…6年前、長男がホームスクールを選択したとき、彼の居場所は家と図書館しかありませんでした。 そこから月日が流れて現在は、2ヶ所のフリースクール、学校の部分利用、図書館をはじめとした公共施設など選択肢が豊富になっています。 その子の興味関心に応じて学ぶ場所があるというのは素晴らしいことですが、同時に問題が起きてきました。 それは、子どものスケジュールを把握しきれないというものです。 3人の予定把握にパニック我が家はいま、小学生の子ども3人が全員ホ

ホームスクールの始め方⑦お昼ご飯をどうするか

不登校やホームスクールで子どもが日中家に居るとき、「勉強は大丈夫だろうか?」とか「社会性は身に付くの?」という将来的な不安を抱く方は多いかもしれません。 でも、それよりも現実的かつ切実な困りごととして上がるのが「お昼ご飯をどうするか」だったりします。 給食がなくなるもんだから…長男が小1で不登校になった時、子どもを一人で置いて出勤することに不安がありました。 ですが、自立心の強い彼が「僕は学校に行くくらいなら、家や図書館で過ごすよ」と力強く宣言したので、その選択を尊重し今

ホームスクールの始め方④費用はどのくらいかかる?

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめています。 (初回 ホームスクールの始め方①親の気持ち) 今回は費用をテーマにしていますが、ホームスクールのやり方は子どもにって千差万別。一概に「〇年生にはいくらかかります」と言えるものではありません。 我が家のケースをご紹介はしますが、あくまでも一例としてご参考になさってください。 ホームスクール1年目〜3年目定期的な費用 長男が小1の

ホームスクールの始め方③行政手続きや学校への連絡

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。 そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。今回は必要な手続きや学校とのやりとりについて。 (初回 ホームスクールの始め方①親の気持ち) 決められた行政手続きはない現状、日本においてホームスクールという制度はありません。 制度がないので特に手続きもありません。 ホームスクールを選択した子どもを、いまの制度の枠に当てはめるなら「不登校」ということになります。 では、「学校

ホームスクールの始め方②子どもの気持ち

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。 そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。今回は、子どもの気持ち編。 まずはゆっくり休みたい前回のおさらいになりますが、大切なことなのでもう一度。 不登校とは、子どもが学校で受けたストレスが腹痛などの身体症状、不眠や不安感といった形で現れ、登校できなくなるという現象です。 子どもは、不登校になるまでの過程で過度なストレスにさらされ続け、やっとの思いで「学校に行きたく

ホームスクールの始め方①親の気持ち

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。 そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。 子どもの不登校がきっかけの場合日本でホームスクールを選択しているご家庭は「子どもが不登校になり、そのままホームスクールに移行した」というケースが多いのではないかと思います。我が家もそうでした。 それまで元気に学校に通っていた我が子が「学校に行きたくない」と言いだし、部屋にこもってゲームに夢中。 学校の話題を出すと途端に心を閉

ホームスクールのやり方 開始から4年目の日常(長女・小学生2〜4年生編)

前回に引き続き、HSCの特性を持つ長女のホームスクールを振り返ります。 ↓前回↓ やりたい!が芽吹き始めた小学2年生小学2年生の途中から、「スライムを作りたいから洗濯糊とホウ砂が欲しい」、「オートミールでケーキを作りたい」などやりたいことへのリクエストが増えてきました。 他にも、アイロンビーズ、軽量粘土、大豆粉を使ったパウンドケーキなど、様々な情報を動画で仕入れて取り組みます。 本やゲームも大好き、最近では「プロジェクトセカイ」というリズムゲームの腕が上達しています。「マ

ホームスクールのやり方 開始から4年目の日常(長女・小学生1年生編)

前回まで、長男のホームスクールについて振り返ってみました。 今回は、現在小学校4年生の長女がどんなホームスクールをしてきたかを振り返ります。 前回はこちら ホームスクールになったきっかけ人見知りなところはありつつも、親しくなった相手にはユーモラスな面を見せてくれる長女。 小学校に入学することを楽しみにしており、通い始めてからも「給食が美味しかったー!」とか「図工で絵を描いたよ!」と嬉しそうに教えてくれていました。 しかし、入学してから半年ほどたった頃、徐々に食欲が落ちてい

ホームスクールのやり方 開始から6年目の日常(長男・高学年編)

長男が小1でホームスクールという学び方を選択し5年経過しました。 今回は、小4から今までの過ごし方などを振り返ります。 ことばの教室(通級指導教室)前回(小学校1年生~3年生)では文字数の兼ね合いで割愛しましたが、長男は小学校3年生から「ことばの教室」に通い始めました。 ことばの教室とは私が住んでいる自治体で行っている通級指導教室の通称です。 上記引用のとおり、多様な支援ニーズに応えるために設置された場所なので、各自治体ごとに様々な名称・目的の教室があります。 長男が利

ホームスクールのやり方 開始から6年目の日常(長男・低学年編)

長男が小1でホームスクールという学び方を選択し5年経過しました。 今回は、これまでの5年間を低学年編・高学年編の2回に分けて振り返ってみます。 ホームスクールになったきっかけ小1の9月のある朝、玄関でランドセルを背負った長男が突然、「もう学校に行くのは無理だ」と大泣きしました。 そこで私はすぐに「学校には無理に行かなくていい、ゆっくり休もう」と声を掛け、学校にもその旨伝えました。 すると少し安心した表情になった長男が、数日間にかけてポツリぽつりと学校で感じていたことを話し

不登校経験者が感じる 勉強することの意味④子どもに学ぶ楽しさを伝える

不登校を経て大人になり、現在はホームスクーラーの子どもたちを育てている私が、勉強や学ぶことについて考えるシリーズ。 今回は、親として学ぶことの意味について綴っていきます。 初回 不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段 我が子に身につけて欲しいこと我が家の子どもたちは、それぞれの理由でホームスクールを選択し育っています。 彼らに望むのは「毎日をワクワクしながら楽しく過ごしてほしい」ということくらい。 年齢に即した単元を理解しているかどうかより、自分の興味

ホームスクールとお手伝い・やってなかった時こそチャンス

前回、お手伝いとお小遣について、我が家の現在地をお伝えしました。 あれで終わると、なんか完璧に回っている風になってしまうので、今回は「いやはや、そうでもないですよ」というお話。 前回 お手伝いとお小遣いってどうしてる? やりたくないとき、忘れちゃうときもある我が家の子どもたちは、ホームスクーリングや学校の部分利用など、自分で学び方を選んでいます。 日中家に居る時間が多いので、お手伝いもさぞかしはかどるだろうと思うでしょう。私もそう思っていました。 でも、彼らはまだまだ小学