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答えのない時代とアート思考➀

こんにちは、久しぶりの投稿です。
最近研究を進めながら自分の興味に向き合うという時間が増え、アート思考というキーワードに興味が向いています。
みなさん「アート思考」という言葉をご存じでしょうか?

アート思考とは

「アート思考」
自分の経験や知識、感動の蓄積から自分軸で既成概念にとらわれず直感的にアイデアを妄想する思考法
「創造力の鍛え方」であり、「既成概念の外し方」

アートは社会課題を自分目線で捉え表現する手法であり、

延岡氏は、2016年のPICMET (Portland International Conference on Management of Engineering and Technology) という会議において、「アート思考とは、クリエイターのアイデア、感情、信念、哲学の表現を目的とし、限りない試行錯誤を経て自分の哲学を成し遂げようとすること」であると定義しています。
Amy氏は、アート思考について「Art thinking is a process not of going from point A to point B as well as possible but inventing point B. ( アート思考とは、A点からB点まで、できるだけいい方法で行く方法ではなく、B点を発明するプロセスである。) 」としています。

上記のように定義される「アート思考」は、ビジネス面においては、他社・他人と全く異なる新しい発想を生み出す手法として注目され始めました。

時代背景

この思考法が注目され始めた要因として時代背景があります。
時代は
1980年ごろまで「モノの時代」:ほぼ全世帯にテレビ、冷蔵庫、洗濯機が普及し、作れば売れるという時代
2020年ごろまで「コトの時代」:多様なユーザーのニーズに応えた製品が登場しそれぞれの商品やサービスによって得られる体験(コト)が多様化した時代
これからの「物語の時代」:自分自身に問いかける時間が増え、本質的に必要なものは何かということを考え始める時代(仕事のこと、家族のこと、健康のことなど)

マーケットは、本質的な消費へ

物語の時代

人々がそれぞれの物語を語り、その文脈に沿う本質的なプロダクトやサービスが求められる。これが物語の時代です。そして、ここで力を発揮するのが「アート思考」です。
例えば、ダイソンの創始者ジェームズ・ダイソンは、ものすごくきれい好きで、もっといい掃除機を求めるなかで数千個の試作品を作ったと言われています。きれい好きで、より良い掃除機を追求したら、究極の掃除機ができた。これはダイソンの創始者自身の物語です。

今まではアーティストのみが行ってきた、自分しかできない唯一無二の作品を内発的動機(自分の中に眠っている本音)に向き合うこと。

さらにそこから価値を生み出していくおこと。

それを生み出すために様々な要素を盗んでいく。真似るのではなく借り物ではなく盗み、トライアンドエラーを重ねて自分のものにする。

このプロセスを踏みアイデアを生み出し物語を描いていく、これからはそんな時代が訪れるのではないでしょうか。

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