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わたしの関西旅2023 day1前編


いつ来んのネキ

同僚に、とても仲良くしてくれる関西在住のメンバーが居ます。
普段は大阪と東京で物理的に離れていますが同じ仕事をする仲。
一緒に働くようになってもう2年くらい経つでしょうか。

彼女の口癖は「次はいつ関西来ますの?」
いつ来んのネキです。

彼女の圧は春から始まり、夏に差し掛かる頃にピークを迎えました。
会話の枕詞に「ほんでいつくんの?」
去り際に「ほないつ来ますの?」
LINEで「いつでも来てや!(はよ来いや)」

行きましょうか。涼しくなったら。
わたくしそう思っておりましたので。
ちゃんと行こうと思ってましたので。
有言実行の鈴木。
9月某日、西の方へ向かいました。

1年ぶりの関西

関西にはコロナ禍を除いて年に一度のペースで遊びに行っておりました。
※但しなぜか大阪を除く※

そう、いつも行くのは京都や神戸。
ちなみに昨年は京都でいつネキと旅をしましたが、
今年は大阪を指定されました。
大阪・・・なんとなく。そこはかとなく。
旅行となるとどこを巡れば良いのやら。
粉もん以外のイメージがどうも思いつかずにいましたがこの度。
指定までされちゃったもんだから行きましょう大阪。

なにせ駅がバカでかい。初心者はみな迷子。
そんな声を耳にしておりましたので、
約束の3時間前には到着するような段取りーチキンぶりです。

新大阪~JR大阪駅~各路線梅田駅界隈のルートを予習し、
とにかく新幹線から降りて梅田まで辿り着くのが最初で唯一の今回のミッションとなりました。
なお、どんなに入念に下調べをしたとて、とて。
はじめての道を画像と文字だけでインプットすることの限界を、
わたくしはこの時身をもって感じました。

梅田のダンジョン

新大阪から大阪駅までの乗り換えは拍子抜けするほどスムーズでした。
それはそれはうっとりするほどに。
想定外の心の余裕からか、551蓬莱を見つけて写真を撮るなど観光客丸出しでのっけから楽しみ始めておりました。

それはまるで、おやま帰省でっか?やっぱ大阪はええな!という顔で在来線にライドオン。(551買えばよかったかしら)

問題はそのあと。大阪駅の界隈は地上も地下街も入り組み、ダンジョンとも呼ばれているとかいないとか。
かく言う私も東京ダンジョン代表の大手町駅を長らく拠点にしておりましたので、せやかて工藤、梅田がなんぼのもんじゃいという心持ちでおりました。

夜には京都に移動するため京都行の乗り場近くにスーツケースを預けたい所存。
なんとなく阪急電車に乗ってみたい(できればちいかわ列車に・・・絶対に・・・)気持ちでしたので、阪急線を目指します。
いったん駅の地図を熟読。
阪急電車の乗り場は阪急デパートの近くか。
おkおk。

矢印に沿って途中地上に出ると、目の前にどぉぉんと阪急百貨店。
もう着いたも同然です。楽勝にござる。
ぬるりと百貨店の足元に滑り込むと、勢い余ってうっかり中まで入ってしまいました。
いやきっとここを抜けてそのうち阪急乗り場の案内が出るだろうよ。

ハイブランドの間をすり抜け、いい香りのするデパコス売り場もすり抜け。
デパート奥の壁まで来てしまいました。
いかにも2泊3日といったちっさいスーツケースを転がしながら。
デパート最果ての壁にぶつかるあたし。

駅はこっちじゃない感がすごい。
涼しい顔して壁にタックルしてる場合じゃない。
でも綺麗に回れ右したら、あ、あの人戻ってくる、って感じになる。

・・・用もないのにお手洗いに吸い込まれて行きました。
デパートのお手洗いは豪華だからよし。
クールダウンして駅の場所を再インストールです。
ここでわたしが迷っていた状況が以下であります。

ここだけで駅が6つも登場していますよ

右上の阪急梅田駅(現大阪梅田駅)に行きたい私は、対面にあるデパートに居ました。
2分の1の確率で反対に行ったわけですね。
さっそく梅田の洗礼を浴びました。

お手洗いで生まれ変わったわたしは、その後迷いなく駅に到着。
予習していた穴場のコインロッカーに無事荷物を預かってもろて、
晴れて自由の身と相成りました。

大阪的文化

大阪の文化ですか?関西圏ですか?
粉もん以外で思いつくのが喫茶店。
古くからのお店がしっかり街に根付いているイメージがありますよ大阪、ええ、ええ。
ダンジョンの洗礼を受けたとはいえ、約束の時間まで2時間もありますので。
堪能しましょう大阪の古き良き喫茶店。
インターネット社会、SNSも普及して久しい昨今ではありますが、
ここにきて突如孤独のグルメのごとく、己の嗅覚だけを頼りにいい店に辿り着いてやるわという、今じゃないよな?ってタイミングで妙な野望を抱き始めました。
きっと梅田エリアの1000分の1を齧っただけで調子に乗ったのでしょう。

普段なら無意識のうちにスマホを開き、グーグルマップの口コミに100%依存して店選びをするこのわたしが、ひとり、大阪梅田の入り組んだ地下街を練り歩きながら両手を広げて目を閉じて、耳を澄ましてグットフィーリン喫茶店を検知します。

そろりそろりと歩くうちにまた壁にぶつかってしまいました。
ダンジョンの最果てのようです。
ちょっと良く分からなくなってきたので、近くにあった階段から当てもなく地上へ出ます。
もはや方向感覚どころか平衡感覚すら失いかけながら、人を掻き分けかき分け、目の前に突如現れた理想の店構えと珈琲の文字。

やればできるじゃないか。
そしてさすが大阪、途中惹かれるお店がいくつもありました。
モーニング、自家焙煎、カフェではなく「喫茶」、coffeではなく「珈琲」の文字。
だがしかし俺はオレの嗅覚に忠実に、ここだと思うところまで!妥協はしなかった!
そして辿り着いたのがここだ!

にしむら珈琲店 梅田店です。
https://maps.app.goo.gl/vsp7vm7dxvPr2qMo7

ちょっと贅沢な珈琲。みんな好きでしょ?ちょっととした贅沢。罪悪感軽減。
たっぷりの熱々コーヒー
ええやんええやん。このトーストが絶品でした。

ほんとうにこのバタートーストが美味しいんですよ。
トーストはじめて食べる人?みたいなリアクションしながら食べていたと思います。
ほんとうに美味しい。コーヒーは言わずもがな。
何と言いますが、朝にぴったりの、癖がなく飲みやすく、それでいて芳醇な香り・・・なのかな。
そしてまたお店の中も広くてきれいで、イメージしていたザ・喫茶店というよりは店先にもありました通り「ちょっと贅沢な・・・」がキーワードですので、恐らくその雰囲気。
天井も高くて深呼吸したくなる。とてもリラックスできる良きお店でした。

余りにも美味し過ぎたトーストを餓死寸前の野生のハイエナみたいに勢いよく平らげ、満足じゃと扇子ではたはた仰ぎながらテーブルのナプキンを見ます。

はにゃ。KOBE NISHIMURA。
ちょっと待って、さっき撮った看板。

めっちゃKOBE!!

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