見出し画像

旦那の裏切りから、再び信頼を取り戻すまで 〜交換ノートが導いた小さな一歩〜

夫が、私が里帰りしている間に風俗に行っていたことを知った時、私の心は壊れそうになりました。顔も見たくない、声も聞きたくない、そう感じるほどに深い傷を負いました。何も考えたくなくて、一週間、義理の実家に頼ることにしました。この時間は、少しの間でも冷静になるために必要なものでした。

その後、話し合いをすることになりました。正直、もう一度頑張ると決めるまでに、どれだけ葛藤したかは言葉では言い尽くせません。しかし、子どもたちのためにももう一度、夫婦として向き合うことを選びました。

しかし、すぐに以前のような関係に戻ることはできませんでした。顔を見て話すのも辛いし、傷ついた心をどう癒していいかも分かりません。そんな時、ふと思いついたのが交換ノートでした。子どもの頃、友達とやっていた交換日記のことを思い出し、文字を通じて少しずつお互いの心に触れられるかもしれない、そう思ったのです。

交換ノートの始まり

交換ノートは、夫が仕事から帰ってきた後に書くことで始まりました。私が日中に返事を書く。子どもたちのことや日々の出来事、そして何よりも自分の感じていることを少しずつ、正直に書きました。

最初はぎこちなくて、書くのも読むのも重たかったですが、時間が経つにつれて、夫の言葉の中に少しずつ変化が見え始めました。夫も、私も、直接話すことができない感情をノートに書き込むことで、少しずつ心を開いていくことができました。

子どものためのコミュニケーション

特に、子どもたちの悩みや成長の共有は、交換ノートが役立つ大きなポイントでした。私たち夫婦は、子どもたちの将来を考え、お互いの視点を理解し合うことが大切だと感じていました。ノートを通じて、お互いの考えを共有することで、少しずつ会話が自然とできるようになっていきました。

小さな一歩が築く再生への道

この交換ノートのやりとりは、決して魔法のようにすべてを解決するものではありませんでしたが、信頼を取り戻すための大切な小さな一歩でした。今では、直接コミュニケーションを取ることができるようになり、以前よりも深い対話ができるようになりました。

振り返ると、あの時の私たちは、文字に頼りながらも少しずつ心を繋ぎ直していたのだと感じます。そして、その過程が私たち夫婦にとって、再生への道となりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?