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ドイツの現地企業に就職します

実は去年の2月に日本を出国して、色々放浪したあと4月後半からドイツにワーキングホリデービザで滞在していましたが、この度ご縁がありドイツ企業から内定をいただくことができました。
(ビザ切り替えがうまくいけば)今年の6月からQupeという会社でニュルンベルクで働くことになります。

内定に至った経緯

オクトーバーフェストでとあるドイツ人と仲良くなり、彼もエンジニアということもあって技術的な話で盛り上がり、リファラルしてくれました。
残念ながら彼の会社は落ちてしまったのですが、そのあと彼が元同僚の友人を紹介してくれ、その友人が再度私をリファラルしてくれて採用に至りました。

面接は合計二回行い、最初にカルチャーフィットも兼ねて1時間程度面接官と話したあと、技術面接としてオフィスに呼ばれ、6人ぐらいに囲まれて面接をしました。1時間半ぐらい話しっぱなしでした。

全てドイツ語での面接だったため、途中なんと言えば良いかわからないこともあったのですが、なんとか紙で図解をしながら説明をしたり、過去の実績として私の個人開発のプロジェクトを見せてコードベースで説明をした結果、奇跡的に技術面接を突破することができました。

この時は本当に個人開発していてよかったと思いました。特に、私は基本的にほとんどのアプリで多言語化対応をしていたため、アプリの概要を説明しやすかったのも助かりました。見せたのは、塗り絵ツクールWebQueryEyedolぐらいですが、ジョークアプリであるEyedolは特にウケました笑
コードも基本PublicにしてGitHubに挙げているので、それも評価が高かったように思います。

何となくドイツ語で働きたいという気持ちはありながらも、現地企業がわざわざろくにドイツ語も話せない外国人を雇う理由もないので半ば諦めていましたが、本当に内定をいただけて嬉しさしかありません。

ドイツでの転職事情

エンジニアならすぐに就職先見つかるよとずっと友達に言われてましたが、事態はそんなに簡単ではありませんでした。過去にヨーロッパ圏で就職をした経験があれば別ですが、私の場合は大学も文系で出ており、職歴も日本でしかなく、そもそもエンジニアとしての職歴も3年ぐらいしかないので、大体が書類で落とされる日々でした。

また、言語面の問題も大きかったです。
私は英語はドイツ語よりは話せて、ドイツ語もチョット話せるレベルではあるんですが、それぐらいのレベルだと技術的なことを説明しようとするととても難しくて、書類がかろうじて通ってもその後の面接で落とされることが多かったです。

まあ落とされ続けるうちに話し方を学んでいったので、今回のリファラルはタイミング的に本当にちょうどよかったと思っています。

現職について

現職は私がドイツに住みたいという話をしても快く送り出してくれ、働く時間帯も調整してくれて本当に柔軟に対応してくれました。
同僚も皆優しく、私はリーダーとして未熟な身ではありましたが、たくさん支えてくれました。

ただ、どうしても新しい挑戦ができておらず、常にぬるま湯に浸かっているような感じがしていて、自分自身の価値を見出せなくなってしまいました。これは会社の体制が悪かったわけでは全くなく、あくまで私の考え方の問題だと思っています。

また、何より日系企業だけではなくて別の国の会社で働いてみたいという気持ちが強くなったため、ドイツで就職する結果になりました。

ここまで柔軟に対応してくれる企業もなかなかないので心苦しくはあったのですが、今回の件を伝えたところ快く送り出してくれました。本当に感謝しかありません。

新しい職場での条件

新しい職場での条件は以下です。

  • ニュルンベルク近郊のオフィス

  • ハイブリッド形式でオフィスにきてもいいし来なくても良い。大体皆週に2、3回は来るらしい

  • PCは3,500ユーロまででなんでも好きなのを買っていい

  • 一年間役職に関わらずメンターがつく

  • 一緒に働く開発メンバーは10名ぐらい

  • スクラム開発でリファイメント・プランニングをしっかりやっている。そのほかに毎日10分ぐらいのデイリーがある

  • 月に一回皆で遊ぶ時間があり、チームビルディングも機能している

  • 必要であれば資格・セミナー費用などは負担してくれる

  • 皆フルスタックに開発している

  • ベテランエンジニアが多い

  • 有給は20日+特別休暇8日

この中で私は何よりも一年間のメンターシステムが魅力的に感じました。私はエンジニアになってからこの3年と少しの間、基本的に仕事をやりながら学ぶという形式をとっていましたので、誰かに教えてもらうこともあまりなく(もちろんレビュー時の指摘等では大変学ばせていただきましたが)、気がついたらリードポジションとして皆を率いる立場になっていたので、メンターがついてくれるというのは本当に望んでいたことであり理想でした。

もちろん手取り足取り教えてもらわないと動けないわけでもないですが、特にオンボード時は誰か質問できる人が側にいて欲しいという気持ちがあります。

また、チームビルディングに重きを置いているという点も魅力的でした。やはり最終は働くメンバーが重要になってくるので、チームの雰囲気を大事にしているということは本当に良いと思います。

技術面接のためにオフィスに行ってチームメンバーと実際に話しましたが、とても雰囲気が良くて、ここで働きたいという気持ちが強くなりました。

あとは私のキャリアパス的には間違っているのかもしれないですが、個人的に国際的な会社ではなく現地に根付いている会社で働いてみたい気持ちが強かったので、私以外に外国人がいないという環境は割と理想でした。周りの移民の話を聞く限りは国際的なチームの方が働きやすそうではありますし、そういう会社も受けたのですが、一番苦労しそうなのがドイツ企業だったのでドイツ企業で働くことにしました。

今までフルスタックに憧れはありながらもフロントエンドエンジニアとしての経験しかなく、本当にフルスタックで働くことができるのかという不安は耐えないんですが、雇われたからにはなんとか期待に応えたいと思っています。

ドイツ語で働くことに関して

今回私は英語ではなくドイツ語で働くわけですが、これ周りのエンジニアたちから結構止められました

英語の方が絶対にキャリアパス的に良い、エンジニアならなおさらと言われましたし、それには全面的に同意しますが、なんとなくドイツに来て10ヶ月でドイツ語で仕事をゲットしたと言った方がかっこいいなと思ったので自分の心に従うことにしました。笑
ドイツでエンジニアとして仕事をしていたら英語を話す機会はいくらでもあるでしょうが、最初から英語で仕事をしていたらドイツ語を話す機会があるかどうかはわからないので、それなら両方可能性があるようにドイツ語で仕事をしようという感じです。(別にドイツで英語で働いている人を否定する気は全くありません。これはあくまで私の個人的な趣味嗜好の話です。)

また、私の死ぬまでにやりたいことリストの4番目が完全なトリリンガルになるなのでそっちの夢もついでに追いかけようと思ってます。(完全なトリリンガルという定義が曖昧でとてもバカっぽいですが、私は基本勢いと憧れだけで生きてるのでこれぐらいでちょうど良いのかなと思ってます笑)

私は将来的にずっと需要のある人材である自信がないので、少しでも自分を売り出せるマーケットを広げておこうという思惑もありました。もしかしたら私程度の実力の場合は語学力を磨くよりもエンジニアとして腕を磨いた方がいいかもしれないのですが、何が正解かは未来にならないとわからないので、現時点ではこれがあくまで私の中では最適解だと信じて前に進むことにします。

お給料に関して

最後に現職と転職先のお給料に関して載せます。金額的なところだけ有料にさせてもらいます。3年ちょっとぐらいの経験があるエンジニアがドイツでどれぐらいの給料をもらえるのか興味ある方はご覧ください。

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