ARABAKI ROCK FEST.20があった世界 1日目

※これは“もしもコロナの流行が収まり、無事にARABAKIが開催されていたら”を文字にした妄想と記憶の日記です。

４月24日（金）
4:00
スマホのアラームで起きる。まだ外は暗いし、めちゃくちゃ眠たい。
でも、やっとやっとこの日がきた…！
着替えて、化粧して、フェスのチケットをもう1度確認していざ関空へ。

7:20
大阪出発。そして爆睡。機内で読もうと思ってた文庫本はずっとリュックの中。 タイトルは『AX』。仙台出身の伊坂幸太郎さんが書いた作品。

8:40
仙台到着。やっぱりまだ肌寒い。持ってきたマフラーをぐるぐる巻きながら、仙台駅構内のもち処木乃幡へ。仙台に着いたら、まずは凍天。
実は福島発祥の食べ物だけど、これを食べると「仙台に着いたなぁ」と思う。

記憶を頼りにお店に行くと、まさかの閉店。
ちょっと現状が全く理解できなくて、思考回路がショート寸前。
私の朝ごはん。そして仙台に着いたことを知らせてくれるあの味…。
本気でお願いだから、復活してくれ。復活したら食べに行くから！！！

なんかもう初日から事件が起きてしまったが、お腹は減っている。
東口のマクドでソーセージエッグマフィンセットを注文。
ただ、口と頭は完全に凍天モードなので、マフィンをかじると「甘くない…いや、そりゃ甘くないよな」とまた少し悲しくなった。

10:30
荷物を預けにホテルへ。かなり身軽になった。
お昼まで時間もあるし、久しぶりに商店街あたりを散歩する。
雰囲気は全然変わってなくて、懐かしい記憶がよみがえってくる。
そういえば、６年前に弾丸で仙台に行って帰りの夜行バスを待ってたら
たまたまばったり知り合いにあったこともあったことを思い出した。 当時、まだ学生だったよなー。

アーケード内ではキッチンカーが何台か並んでて
タピオカやずんだシェイク、仙台牛の肉まんとかが並んでた。
迷わず仙台牛の肉まんを選ぶ。
やっと仙台っぽいものを食べた。お肉がゴロゴロでめちゃくちゃおいしかった。ごちそうさま。

ARABAKIのためにつくったプレイリストを聞きながら、散歩。
いろんな所に記憶の欠片が残ってて
「うわぁーーなつかし過ぎる。時間、経ったなぁ…」としみじみした。
あと、BiViがめちゃくちゃキレイにオシャレになってた。

12:30
この日のために食べログと真剣に向き合って選んだ商店街の中にあるカレー屋さんへ。
仙台に行ってカレー？と思うかもしれないが、仙台に行って“も”カレーを食べるのが私。もうカレーを食べることに使命感を持ち始めている。
頼んだのはキーマカレーと季節の野菜カレー。
キーマカレーは少し辛口でギュギュッとスパイスの風味が詰まっていた。
季節の野菜カレーはそこまで辛くなく、ジャガイモ、春菊、アスパラが入っていた。
一口目食べて「あーおいしい」。二口目食べて「やっぱりおいしい」。
と、どんどんスプーンを進めていくのだが、
いつも最後の一口になると「これで最後の一口か…これで終わりか…」と
なんだかとてもとても惜しい気持ちになる。
今日もまたそんな気持ちになった。
それだけおいしかったってことだから、また行こうと思う。

14:00
誰かと一緒だったら仙台うみの杜水族館か八木山動物公園に行っていたかもしれないけど、なにせ今はひとりなのでPARCOへ向かう。
8階のタワレコに行くと、ARABAKIに出るアーティストのコーナーがあってなんだか嬉しくなった。
一通り見て、スタバで一息。ここでやっと文庫本を開けた。

15:30
ホテルに戻ってチェックインを済まし、案内された部屋へ。
思ってたより広くてキレイでよかったなーと思いながら、ベッドにダイブ。
15分だけ休憩とスマホのタイマーをかけて目を瞑ったら、もう18時になっていた。
やばい、早く準備しな遅刻する。

18:30
仙台の友達とご飯。というか前夜祭。
なんやかんや２年に一度くらいのペースで会う友達、4,5年ぶりな友達だったりが集まって飲んで食べる。

仙台はお刺身がおいしい。っていうか分厚い。
あと、写真取り忘れたけど日本酒もおいしい。
クリームチーズをつけたいぶりがっこなんて、ずっと食べていたいくらいおいしい。

近況や思い出話をしながら、学生のときの出会いがこうやってまだ続いているってありがたいことだなと思う。
明日もあるので、というか明日からが本番なのでそこそこに切り上げて、
「また明日ー！寝坊せんとこなー！笑」と解散。

23:00
ホテルに戻って、すぐシャワーを浴びる。
髪を乾かしながら、それとなしにテレビを付けると知らない番組が流れて
「今仙台にいるんだなー。明日はARABAKIかー」と、楽しみになる。
明日の来ていく服、着替え、タオル、お金、そしてチケットを確認して
ベッドに潜る。

明日の天気予報は晴れ。私ってやっぱり晴れ女なのかも。