なぜフォーチュンインプロを開催するのか?

(1)フォーチュンインプロとは

こんにちは、藤野友祐と申します。
4月28日にフォーチュンインプロという、占いとインプロ(即興演劇)をコラボしたショーを企画しました。
どのようなショーか簡単に説明すると、1日で全3公演を実施し各公演は次のように進行していきます。

①選ばれたお客様を舞台上にあげて、オープン状態で占いを受けていただきます。(10分程度)

仕事・恋愛・健康・お金など何でもお客様の好きなテーマで気になることを占ってもらうことができます。
もちろんお客様のプライバシーに配慮し、内容については口外禁止とさせていただきます。

②占ったシーンを元に、キャストたちがインプロ(即興演劇)でお客様の未来の架空のシーンを演じます。(20分程度)

まずお客様に、こちらで用意したキャスト6名の中から自分自身を演じてもらいたい方を主人公として指定してもらいます。
他のキャストは主人公の大切な関係者(家族・親友・恋人など)だったり、アンサンブル(シーンに必要となる様々な役割)を演じてもらいます。

1公演で2人のお客様を占ってシーンを作り、その一部始終をお越しいただいたお客様に観ていただきます。

より詳細な公演情報は以下のチケットページにも載せております。そこから予約もできます。


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(2)よく聞かれる質問

おそらく今までにもやったことがない試みではないかと思うのですが、知り合いからもよくこんなことを聞かれます。

Q1「なんでこれをやろうと思ったの?」
Q2「なんでこのメンバーを選んだの?」

きちんと説明しようとすると、どちらも一言では説明しきれず長くなってしまうのですが。
それでも一言だけであえて答えるとしたらこうなります。

Q1「なんでこれをやろうと思ったの?」⇒誰もやったことがない新しい試みで、実際にやってみたら面白そうと感じたから
Q2「なんでこのメンバーを選んだの?」⇒人生を彩るインプロという趣旨に共感してくれ、インプロの実力も申し分ないから

これで「なるほど、そういうことかー」と納得してもらえれば嬉しいですが、そうはならないと思うのでもっと詳しく説明させてください。

(3)なぜフォーチュンインプロをやろうと思ったのか

私がインプロに出会ったのはもう6年前にさかのぼりますが、そのとき足を運んでいたインプロWSの中で出会って好きだったものがありました。
それは任意の人にこれまで人生をインタビューして、その内容を元にその人の人生を追体験するシーンを作るというもの。
とても興味深く、面白くて、インプロの新たな可能性を知った気がしました。人生そのものがその場で即座に演じられるという感動を味わいました。

またこれもインプロを知って初期のころですが。「teamDICE☆K」という私も大好きなインプロチームがあり、そこが定期的にやってるインプロショーがあります。
その中でたいてい最後の演目に、あるテーマに沿ってお客様1人にインタビューしてその内容を元にロングシーンを上演するというものがあります。
つまり1人の人間の人生を掘り下げてその話を元にシーンをやる、それは簡単なことではありません。
当然ながら1回のインタビューですべてを聞くことなんてできないので想像で補ったり創作したりする部分も多々あります。
だから必ずしもお客様の人生を忠実に再現できるとは限りませんが、それでも毎回面白くて見応えのあるシーンになります。
その理由は主に2点あると思っています。

1つ目は、そもそも人の人生は興味深くて面白いものなのだということ。人の数だけ多様な人生があるのだから、考えてみれば当然かもしれません。
2つ目は、演者たちがお客様の人生を尊重して大切に扱い演技きっていること。もちろんコミカルなシーンもありますが、決してバカにしたり茶化したりするわけではありません。
だからこそ観客にも刺さるし、エピソードを提供してくださったお客様にも喜ばれる、そんな素敵な空間が出来上がるのだと感じました。
私もインプロショーをやるなら、こんな演目ができたらいいなぁということをその頃からフワッと思っていました。

当たり前のことですが、エピソードをもらってシーンを作る場合にフォーカスが当たっているのはその人の過去です。
そこで逆転の発想から、まだ起こってすらいない未来のシーンを作ったら面白いのではないかと思い至りました。
もちろん未来なんて誰にも分かりませんし、想像で作ることはできます。でもそれだけではなく、なにかしらの根拠が欲しかった。
それなら占いに頼ればいいのではないか、そこがフォーチュンインプロを思いついた発端でもありました。

なぜわざわざひねらないといけないのか、これまでにもある普通のインプロじゃぁダメなのか、そう思う方もいるかもしれません。
そこは単純に、私自身が何か企画を考えて実践するときに「今まで誰もやってない新しいものを」という観点を持って発信しているからです。
これまでにも謎解きから始まり様々な体験型イベント等のコンテンツを作って世に送り出しましたが、他にないものを作りたいという気持ちが強いみたいです。
もちろんすべてが斬新だったかというと決してそんなことはないでしょうし、他に似たようなものがあったり、平凡なものだったり、そういうことは全然ありますが。
商業的にお金を稼ぐことを目的としてやっていないからこそ、自分ならではのものを作りたいという気持ちの方が勝ってしまうのでしょう。

その前提がありつつやってみようと思い立ったフォーチュンインプロですが、公演としてお客様に楽しんでいただけるものを誠心誠意作っております。
特にお客様の人生の一部をお借りしたショー構成となっておりますので、そういった方々にも、見に来て下さったお客様にも満足して帰ってもらいたい。
そのうえで人生に対してなんらかの活力を与えることができれば、そんな風に考えています。
そういう点でも通常のインプロショーとは少し毛色が違ったものになっております。

(4)なぜこのメンバーを選んだのか

これもよく聞かれる質問です。当たり前ながら私としては根拠があり選んでるのですが、他の方からすると気になるのでしょう。
まず大前提として、この企画は普通のインプロショーとは大きく異なります。それはお客様の人生を提供していただくという大きな要素があり、
だからこそそれを大切に扱わなければいけません。自分のやりたいこと、好きなことをやる、それが正解ではない状況がすでにあるのです。
そこで一番考えたこととしては、お客様の人生を大切に扱いそれに寄り添えるインプロ、一言で言うなら優しいインプロができるメンバーを集めました。
お客様に嫌な思いをさせたくない、むしろ気持ちよくなって、来て良かったと思って帰って欲しい、心からそう思っていましたので。

そういう観点もありつつ、今回キャストとして選んだメンバーはかなり特殊だと思っております。
人生そのものを扱ったインプロをやってみたい、あるいはやったことがある、そんなメンバーで厳選してオファーさせていただきました。
その選び方が良かったなと感じたのは、初回稽古の時でした。特に説明することもなく、求めていた暗黙の了解が当たり前のように共有されている。
そんな初対面のメンバーもいる中で意思疎通ができている奇跡の瞬間を目の当たりにしました。
とはいえそれだけでは伝わらないと思うので、改めてメンバーの紹介をさせてください。

★小島啓寿(ひろきゅん)
もはやレジェンド級のインプロバイザー。常に周りを見て、どうすればより面白くなるか、お客様の期待に応えられるか、
それを着実に観測してキャッチし実践する、どんなときでも頼りになるまさにインプロモンスター。
本当にひろきゅん1人の存在だけで場の空気を良い方向に一変できる、そんな稀有な存在です。

★海原優騎(ゆうき)
いつもインプロのことを考えてるくらい、インプロが大好きな人。
かなりエキセントリックなオファーをすることでも定評があるけれど、それは彼にしかできないし思いつかないこと。
いつも周りをよく見ていて、そのうえでフレキシブルに対応できるし、誰もが敬遠する攻めた役回りを躊躇せず演じる度胸も素晴らしい。

★佐竹謙伸(けんしん)
向上心がとても素晴らしく目を見張るものがある。台本もインプロも幅広くこなすけれど、常に「どうしたら良くなるか」を考え続けている。
だからこそ、行動自体がいつもチャレンジングだし、いろんな人とコラボしたり、新しい試みに挑戦したりする。
それ自体がもうすごいことなのだけど、常に謙虚で周りの意見を吸い上げる。だからどこまでも成長し続ける恐ろし存在。

★黒田めぐみ(くろめぐ)
他者の人生に寄り添うインプロをしたい、そんな言葉を小耳に挟んだことからオファーさせていただいたくろめぐさん。
その思い入れは本当に深くて、あらゆる場面でとても頼りになる大変にありがたい存在でもあります。
なによりもくろめぐさんがすごいと感じるのは、その場の察し力と、空気を読む力。一を聞かずして十を知るとは、この人のことです。

★石巻遥菜(マキ)
インプロ歴も長く、音響照明などスタッフワークも数多くこなすあらゆる方面で頼れるプレイヤー。
その経験もさることながら、ソロインプロ企画をこなすというバイタリティーにあふれたすさまじい役者にしてインプロバイザーでもある。
いつも予定で埋まっていて忙しい日々を送っている中で、来ていただけること自体が本当に奇跡としか思えないありがたさ。

★森安奈(あんな)
いつもニコニコしていてフレンドリーな雰囲気とは裏腹に、芝居に対してはとにかくストイック。
企画や構成に対しての懸念点や改善案をストレートに言ってくれるし、より良いものにしたいという気持ちが本当に強く頼もしい。
様々な場面において分析力にも優れ、あまり気づかない点まで気を巡らし、本当に視野の広さに圧倒される頼れるメンバーのひとりです。

★岬万百合(まゆり)
この企画のためにオファーさせていただいた、本業でも活動している正真正銘プロの占い師さんです。
占い師でもあり、役者でもあり、多くの顔を持つミステリアスかつ大変に魅力的な素晴らしい方です。
特に説明をしなくても企画の趣旨を理解してくださり、占いとインプロに敬意を払ってくださる感謝しかない貴重過ぎる存在。

★安童有都(ゆうり)
今回、ひとりでインプロショーを企画する勇気がない僕をサポートしてくれる運営補佐としてオファー。
僕にはできないし遠く及ばないことを自然体でこなしてくれる、場の空気を和ませてくれる稀有な存在。
全座組にゆうりがいて欲しいと思えるほどに、いてくれることがありがたい存在。こうしてつながれて良かったです。

★藤野友祐(ゆうすけ)
これを書いてる僕自身です。こうして魅力的なメンバーが集まり公演のために動いてくれている、それ自体が本当にありがたいことです。
企画を進めていけばいくほどに自分の未熟さに気づかされる、まさに日々勉強な毎日で新鮮なことがたくさんあります。

(5)占いについて

最後に、本公演では占いを活用するのですがそのことについて補足しておきます。
まず舞台上にあがって公開で占いを受けていただくお客様は、希望者の中から選ばせていただきますので強制することはありません。
受付時に意思確認をしたうえでその中から選びますし、もし選ばれたとしても気が変わってやめたくなったら遠慮なく辞退して構いません。

なおすでに紹介している通り、占いを実践されるのはプロの占い師としても活躍している岬万百合さんです。
専門は占星術で普段は60分1万円の占いをメインとして活動されているのですが、今回はショー向けに短時間のタロット占いをしていただきます。
そのため受けていただく占いは本格的なので、とても貴重な機会になると思っています。もちろん追加料金をいただくことはありません。

つまり本公演では占いのプロセス自体もショーの一部となっています。
そこも合わせて、どのような話が展開されインプロのシーンが紡がれていくのかも含めてお楽しみいただきたいです。
占いというものにそもそも興味がないという方もいらっしゃることと思います。
もちろん占いに対する考え方は様々ですが、特定の運命を押し付けるようなものではなくコミュニケーションの一部のようなものだと考えています。
なのであまり構えず、あくまでエンタメの一部として気楽に観に来ていただければと思います。

また占いを受けるお客様のプライバシーにも十分に配慮しておりますので、言いたくないことは無理に話さなくても構いません。
そして当日会場にいらっしゃるお客様には、見聞きしたことは口外しないようにお願いさせていただきます。
そのため本公演でどのような占い内容とインプロのシーンが展開されたのかは、ご来場いただいた方にしか分かりません。
もちろん配信やアーカイブ販売といった形での視聴もできません。
1日限りの全3公演という貴重な機会、少しでも気にかけていただけましたら、ぜひ予約して会場までお越しいただけると大変うれしく思います。

(6)おわりに


今回は占いとインプロのコラボレーションという、前例のない新しいことにチャレンジしています。
とはいえお客様をお呼びして有料のショーとして実践する以上は良いものを見せたいし持ち帰っていただきたいです。
すでに何回も稽古を重ねてメンバーたちで話し合いながら構成についても検討してみんなで作り上げてきた大切なショーです。
良いものを提供できる自信はありますし、来ていただいたことを後悔はさせないよう全身全霊でお迎えさせていただきます。
予約はtigetのページからできますが、私や出演者と面識のある方は直接ご連絡くださっても構いません。
最後までお読みいただきありがとうございます。当日会場でお会いできることを期待しております。


もしよろしければぜひサポートをお願いします。いただいた金額は新しい企画のための活動費として大切に使わせていただきます!