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小学校に体育の教科書が無い?


小学校に体育だけ教科書が無いことを知っていますか?他の教科はすべて教科書があります。なぜでしょうか?私は、23才から26才までの4年間小学校に勤務しましたが、いわゆる指導書なるものを参考に指導してきました。私は専門が体育であるのでそれでもなんとかなりましたが、体育以外が専門の先生方は大変だったと思います。ですから、よく合同体育をさせられました。ふたクラス合同で、中心は私が仕切ります。人数が増えてしまい、やれることが限られたり、運動量が減ったりして子供達には合同体育は不評でした。教員側の都合だと思います。そんな私が小学生だったっころを思い出すと、こんな出来事がありました。確か6年生の時だったと思います。市の陸上記録会のため放課後練習していた時です。走り高跳びの練習をさせられ、私は着地に失敗し足首を怪我してしまいました。その時は何も不思議に思いませんでしたが、よくよく考えてみればおかしな練習風景です。外にポールとバーが置かれ、その着地点にはマットが敷かれましたが、厚みのないマット運動をする時のマットだったのです。これって、体育の専門家だったらおかしいと思いますよね。おそらく当時指導してくださった先生方は、マットとエバーマットの違いを把握せず、行ってしまったのではないでしょか。同じようなことは、他にもありました。これは、私が教員になってからの話ですが、近所の小学校(私の母校)の周囲を散歩していると、気になる風景を見かけました。砂場の長辺の部分におそらく走り幅跳びの踏切板に相当するであろう白線が引かれていたのです。これに向かって走ってそこで踏み切った場合、その先には高鉄棒が立っている方向になります。走り幅跳びは走りのスピードがトップ近くなったところで、踏切足が合わない場合は走り抜ける場合があります。また、跳んだ場合でも、着地で勢い余って前方へ飛び出す場合もあります。ですから、何処を踏切板にするかは、砂場の奥にゆとりがある場所を設定するのが常識と考えます。私は母校の卒業生かつ体育教師の責任を感じ、後日その小学校の教頭先生を訪ね指摘させていただきました。また、これ以外にも気になったことがありました。息子達の少年野球の練習や試合で校庭を使っていた時の出来事です。校庭にトラックをつくってあるわけですが、そのラインが石灰ではなく、細いロープを地面に釘打ちしてあるタイプのものだったため、それに足をとられて転ぶ子供が続出しました。また、張りっぱなしのライン部分は高く、それ以外の部分がへこむ状況となっていました。忙しい中、毎回トラックを石灰で引くのを省略したかったのだと思います。ここでも、私は行動を起こしました。当時、高崎工業高校に勤めてたので、機械科の先生にお願いして、グランド整備用の鉄製トンボの先にビスをうってもらい、それを引けばトラックの幅の線が残るようにしてもらったのです。教頭先生を訪ね、ラインロープのデメリットを説明するとともに、そのトンボを寄付してきました。小学校に体育の専門家がいないケースも多々あるようです。だからこそ、体育の教科書は絶対に必要だと思いますが、文科省さんはどうお考えなのでしょうか?

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