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【短歌のようなもの】6月の5選


最近「ブンサイ!」というサイトから投稿させてもらっている、短歌のようなもの。

朝と夜に5篇ずつ、いろんな人の作品が届くプラットフォームなのですが、そちらに掲載されたものをこちらでも。

短歌と胸張って言えるほどではないので、「短歌のようなもの」として見て頂けましたら。

1作目
夕焼けに雨と天使が落ちてきて俺にはかまわず行ってくれと羽根が舞う

いきなり五七五七七じゃないのですが、
リズムがなんかしっくりきたので。
天使に何があったのかわかりませんが、
なんかかっこいいセリフです。

2作目
三日月に腰掛けている猫の目が一等星よりも強いビームで

三日月にいるのは、
うさぎか猫かネズミのイメージがありまして。
月の近くにある星の光、
あれが猫の目の光に思えるときがあります。


3作目
砂山のトンネル掘ってつなぐ手がまだ行かないでと言ってるようで

砂場で山を作って両側から掘っていって、
手がつながるっていうの、ありましたね。
一緒に遊んだ子が引っ越しちゃうとか、
そういう場面をイメージしました。


4作目
いま泣いていま泣き止んでいま笑う昨日は凪ぐもの明日は編むもの

子どもってめっちゃ切り替えが早いです。
泣いたかと思えば、もう泣き止んで、笑ってる。
「いま」があるだけだからなんだろうな。
何があっても過去は過去。
未来はいまが積み重なってるだけ。
そういう感じがします。


5作目
逢いに行く角砂糖の降る丘を超えアイラブユーが溶け出すまえに

虫とかが、草むらをかきわけて、
恋人に会いにいくというような風景。
角砂糖の丘で甘くなりすぎて、
アイラブユーが言えなくなるまえに
辿り着きたい。
そういう風景かな。


というわけで、5選。
超短話の短歌バージョンという感じで書いている気がします。 

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