2021年は私にとって特別な1年でした。

年が明け、妊娠していることが判明した。

私は生理が不順気味だったから、検査薬が使えるまでドキドキだった。

検査薬の結果は陽性。

お腹の中に新しい命が宿ったことが信じられなかったけど、それでも自然と涙が溢れた。

病院で心拍が確認出来た日、私は大好きなネイルをいつまでしていいのかを先生に確認した。

「ネイルや髪を染めたりするのは一般的に問題ないとされているけど、数年前までは湿布薬も使っていいと言われていた。それが今では使っちゃいけないってことになってる。だからネイルや髪を染めるのが絶対に安全とは言えないんだよ。妊婦さんで実験する訳にもいかないからね。」

その話を聞いて、次のネイルの予約日にジェルネイルを落としてから辞めた。

髪を染めるのも辞めたし、縮毛矯正も辞めた。

食べちゃいけないものも多かったし体調も辛かったけど、だからこそ今は本当に美味しいものを美味しいと感じながら食べられる幸せに気付いた。

娘が産まれたときは「緊急事態宣言」が発令されていて、面会は1人1日1回30分。

立ち会い出産は何とかできたが、それも子宮口が全開になってから呼んだ。

入院中は正直毎晩寂しさや不安に負けて泣いたし、退院してからも精神状態が不安定だった。

やっと最近、心から可愛いと思えるようになった。

娘を可愛いと思えないときは母親失格だと自分を責めたが、まず母親になって数日なんだからしょうがなかったんだと今なら思う。

2021年は本当に色んな経験をして、自分の概念を覆されて…

びっくりするほど刺激的で有意義な1年だった。

来年は娘もきっとハイハイをするようになり、お座りをして歩き回るようになる。

更に刺激的で幸せな日々になることだろう。

そんな幸せを噛み締めながら、1日1日を過ごしていきたい。