龍馬がゆくを読むと、自分らしく進む勇気がわく
龍馬がゆくを読んでいる。
龍馬がゆくは、大学の時に初めて読んでから、3回目の読書となる。
幕末の土佐に生まれた坂本龍馬が、自分自身の生き方を貫き、日本を転換させていく物語。
海外を排斥する風潮の中で、日本初の海運会社、海援隊を組織。討幕の要因となった薩長同盟の締結。型にはまらずに、自分らしく生きようと思わしてくれる作品。
幕末の日本。江戸時代始まって以来200年続いた鎖国が終わろうとしていた。
ペリーが黒船を率いて、開国を迫ってきたからだ。
世の中は、アメリカを倒して天皇を押し立てていこう。という尊皇攘夷が風潮だった。
尊皇攘夷こそが正義であり、そうではない人は悪だとされ、排斥される。
そんな中で、龍馬は積極的に海外の文化と知識を取り入れ、日本を開国へと向かわせる。
一巻では龍馬が、自分の生きる道を見つけるために、葛藤する姿がえがかれている。
この中で自分が感銘を受けたのは、
龍馬が、世間に流されず自分の道を歩もうとしていることだ。
剣の才能があり、望めば剣の道で生きていくこともできた。
道場を立てて、お嫁さんをもらい、安寧に生きていく。
龍馬なら、その実力があったし、
周りの人間にもしきりにそう勧められる。
けど龍馬はそうはしない。
自分の人生を、安寧にとどまらせるという選択に興味がなかったのだ。
かといって、何かビジョンがあるわけでもなければ、
目標があるわけでもなかった。
今はまだ、剣の道を極め、時代が自分を求めるまで待つ。
そんな風に考えて過ごしている。
現代でも、世の中の風潮というのは強力で流されてしまいそうになることは多い。
最近では、コロナとかはその最たるものだろう。
コロナに羅漢した人を犯罪者のように仕立て上げたり、
マスクをしない人を悪くいったり。
けど、そんなものは時が過ぎ去って仕舞えば、
なんのことはなかった。
マスクをしようがコロナにはなるし、
コロナに羅漢するなんて当たり前の世の中になった。
また最近では、chatGPTが仕事を奪う。
なんて言われてる。
確かにその側面はあるし、これから使われていく技術だが、
chatGPTが仕事を奪う。というのは
一つの風潮であろう。
風潮は怖い。
大多数が言えば、その事実の正邪が分からなくても、
正義になっていく。
尊皇攘夷に反対する者が悪になったように、
コロナでマスクをしない、ワクチンを打たない人は悪だとされた。
けどそんな風に風潮に流されてしまうと、
振り返った時に、結局後悔してしまうのでは無いだろうか。
あの時に会っていれば、
あの時に挑戦していれば。
風潮に流されず、自分はどう思うのかという意思が大事だ。
今自分が無意識に流されている風潮を考えてみる。
30歳の壁。
30歳になると、なんだか20代よりもちゃんとしないといけない気がしてくる。
結婚や仕事など、なんとなくプレッシャーに感じてくる。
けどそれこそ風潮であり、思い込みだろう。
そこに流されて、挑戦することを諦めたり
焦って、結婚したりすることは、勿体無いと思う。
あくまで自分がどう思うか。
自分がどうしたいか。
である。
龍馬がゆくを読むと、もっと自由になりたい。
もっと自分らしい道を歩みたい。
そんな風に思わしてくれる。
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