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#294 死せる公明生ける仲達を走らす。

三国志に出てくるこの言葉。

カッコ良いですね〜〜〜〜!
この一文で対比構造が明確で、語呂も良い
この言葉に最初に出会ったのは小学生の頃。歴史好きな友達がカッコつけて言ってたのを思い出す。

最近何度目かの三国志を読んだ。

前半は劉備、関羽、張飛を中心に国が拡大していく様子が痛快で面白い。
後半はなんと言っても諸葛亮孔明の天才軍師っぷりが良い。

今日は小学生男子の心も鷲掴みにした、孔明について書く。

どんな形勢をもひっくり返す軍略家

三国志は、魏軍、蜀軍、呉軍の3つの国が天下統一を目指す物語だ。
その中で特に重要な役割を果たす人が「軍師」と呼ばれる。

軍師は作戦を考え、国の政治も執り行うなど、内外にわたって重要なことをする。

物語の中で、軍師はたくさん出てくるのですがその中でも圧倒的に影響力があるが諸葛亮孔明だ。

どんなに形勢が不利でも、天才的な作戦でひっくり返し、
時には相手を欺き、1000人の兵士を10000人と錯覚させて戦わずして勝つなど、
孔明がいるだけで相手は萎縮して恐れてしまう。

三国志の後半はそんな孔明の物語といっても差し支えない。

死してなお、相手を恐れさせる。

そんな孔明の最後の作戦を表したのがタイトルにも書いた、「生ける公明、死せる仲達を走らす。」である。

仲達とは、諸葛亮が唯一警戒した魏軍の軍師。彼もまた天才と言われた軍師だ。

仲達は孔明がいると、警戒し慎重な作戦をとった。軍師である彼は孔明の偉大さも熟知し、勝てないとわかっていたからだ。
そんな中で孔明が死んだと言う事実がわかり、仲達は大進撃を開始する。

するとどうだろうか。死んだと思っていた孔明が、陣頭に立っているではないか。
予想外の光景に恐れをなした仲達は、、全軍撤退を命じる。

実は孔明は実際にもう世をさっていたのだが、人形を作り生きているかのように見せかけたのだ。

孔明は死してなお、敵軍を恐れさせ、ついには敗走させた。
孔明の天才と、蜀軍勝利への執念を見せつけたシーンである。

執念は死してなお、人に影響を及ぼす。

ここで学びたいのが、孔明の勝利への執念である。

もちろん天才にフォーカスもできるのだが、それだとあまり自分に活かせることはない。
そうではなくて、彼が死んでもなお勝利を描き続けた執念にこそ、連戦連勝の要因があったと思う。

まずは自分が絶対に勝利すると決めている。だからこそどんなに形勢が不利でも、あっと驚くような作戦を立てられる。
大胆な戦略を実行できる。

平常の準備にも余念がない。全ては勝ちにこだわる執念である。
要するに勝つべくして勝つと言うくらいには準備もしているし、それを保つために生活も質素を極めていた。

目の前のことにどれだけ執念を持って取り組めているのか。
孔明の姿から、そんなことを思った。


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