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人が好きな性分なのかなぁ

本日の現場からは、
【人が好きな性分なのかなぁ】と題してお話します。

私はこのnote以外にも、InstagramやFacebookでトレーニングやヨガの動画を中心に発信しています。
そこでDMや同僚から「どんな本を読んでいますか?」としばしば質問を頂くことがあるので、今回は私の本棚の一部を紹介したいと思います。

オステオパシーアトラスから始まり、ヨガやストレッチなどのHowto本があり、
尊敬するコンディショニングコーチの弘田さんが書き上げた、最速で体が変わる「尻」筋トレがあり、孫氏の兵法やランチェスター戦略などの生き延びる為の本があり、はたまた、チーズはどこえ消えた?やエッセンシャル思考、五輪書までと、ジャンル問わず並んでいました。


自分でも改めて見ると、
本棚だけを見て何をしている人かは見当がつかないなぁ。と、それだけ専門書が少ないですよね。
もちろんこれが全てじゃなくて、学生の頃に読んでいた本は実家に置いてありますが、当然この本棚よりも圧倒的に専門書が多いです。

東洋医学やAT教本、解剖学、生理学、テーピング、トレーニングなどまさに専門書というものばかりです。
街の小さな本屋では取り揃えてなくて、大きな本屋を探し回って買うやつです。
専門家のみなさんなら一度は経験した事があるアレです。

そんな時から月日が経ち、現在の本棚に専門書は一部あるものの、
その大半は〝人としてどうあるべきか〟という在り方が書かれた本が多いことに気づきました。

私は常々、結局は〈人〉だと言っています(そう思っています)

プロとして現場で活動させて頂くようになり早14年目になりますが、現場では様々な気づきを得ることができ、その問題解決に向けて勉強-実践を繰り返してきました。

そんな日々を送っていると、表面的な問題解決では本当の意味で問題を解決していないことに気づき始めました。
表面的な問題は、やり方(How to)で解決できることがほとんどです。

スクワットの際に膝が内に入ってしまうとか、オーバーヘッドになると体幹が抜けてしまうとか、肩が張っているからマッサージするとか。

これらの問題は概ねHow toで解決できるはずです。

もちろん専門家として、これらの問題を解決することは当然のことです。その為のプロなので。
しかし、これらの表面的な問題を解決するだけでは、また同じ様な問題に直面することがしばしばあり、その都度、その問題を解決する為に時間や労力を費やし、一向に独り立ち出来ずにいる選手や患者さんを見てきました。

そんな経験を繰り返し、やっぱり表面的な問題解決ではなく、目の前の〈人〉と向き合い、〈人〉に寄り添い、〈人〉と共に問題解決に取り組むことが最善だと思うようになりました。

≪元陸上オリンピックメダリストに言われた一言は今でも大切な言葉です≫
〔色んなトレーナーが僕の体を触りに来るけど、みんな必死に僕のハムストリングスを治そうとする。いろんな知識や技術をもって、なんとか治そうとする。それ自体は嬉しいことだけど、みんな僕を見ずに、ハムストリングスだけを見て一生懸命治そうとする。僕のハムストリングスとして見ていないように感じた。 と、つまり目の前のことに必死になり、つい当人を置き去りにして、筋肉しか見ていない人が多いとのこと。その人の全てを考慮し、その上でハムストリングスの治療に当たるべきだということです〕


もちろん、上手くいくことばかりではありません。
患者さんや選手にとっては耳の痛い話や、努力を要求することも多々あり、受け入れられないこともありました。

しかし、時間をかけてでもしっかりと向き合い、寄り添い、共に考えることで、徐々に理解してもらえるようになってきました。

患者さんや選手は目の前の問題にフォーカスしてしまいます。もちろん悪いことではありません。しかし、専門家として関わる以上は1年後3年後10年後の先の世界を想像し、包括的にサポートしなければいけません。

決して専門家である我々が〈変える〉のではなく、
本人が気づき〈変わっていく〉ものだと思っています。

専門家は、変わる〈きっかけ〉を提案するに過ぎないと思っています。
決して与えすぎてはいけないし、楽をしてはいけないと思っています。

当然ながら、専門家として目の前の問題を解決するスキルや知識がなくてはいけませんが。

その為、日々精進です。


本棚の紹介からどんどんと話が逸れてしまいましたが、〈人〉って大事だよね。って話でした。

想いが伝わると嬉しいなぁと思います。

というわけで、
【人が好きな性分なのかなぁ】と題して、お話させて頂きました。

本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
気づきのキッカケになった方は、いいねやフォロー、シェアなどを宜しくお願いします。

それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください。

以上、現場の竹田祐平からでした。

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