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自己紹介その1

22歳。そうはるか昔。
新卒で入社した会社は大手のおしゃれ通販会社で、入社してすぐ配属されたのは商品課やカタログ編集の部署という華形部署ではなく…
趣味で作っていたWEBページが仇となりおじさんだらけで誰も行きたがらないITの部署でした。泣いた。
とにかく1年経ったら異動の希望を出そうと野望を胸に、おじさんたちにはなんだかんだと可愛がられながら生意気な新入社員時代を過ごしました。
女子がほとんどいない部署なので、おじさんたちはすこぶる優しく、キツイ仕事は割り振られず、私の仕事は社内ITの整備というか、ただの社内ホームページの改良?みたいな。もはやよく覚えてない。超おもんない勉強会に参加させられたり。むしろその時食べたお昼ご飯のハンバーグが激ウマだった事の方がよく覚えています。
ボスはパンチパーマに色付きメガネという70年代の刑事ドラマか?というような出立ちで、おじさん及び若者男子社員からも恐れられていたのですが、女子にはすこぶる優しく(今の時代なら問題になりそう)若さという最強の武器もあいまって、言いたい放題やりたい放題させてもらったような記憶だけがうっすら残っています。
まあそんな仕事にやりがいも感じず(失礼すぎる)、1年半ぐらい経った頃に計画通り異動の希望を提出。ずっとやりたかったカタログ編集の部署にめでたく異動が決まりました。でへへ。
一個年下でITに配属されて悲しみに暮れていた男子社員の羨ましそうな顔だけは、今もはっきり覚えています。先に抜けるよ、ごめん。と言ったかどうかは定かでないけれど、心の中で思ってたよ。

さて異動先の編集の部署。今度のボスはメガネで、冬ソナのヨン様(ジェネレーション!)に似たとても素敵なおじさま。ガンダムオタクで攻殻機動隊が好きでバイクが趣味。カルチャーの匂いむんむん。とても穏やかでみんなからすこぶる愛されている。そこへ異動になった頃の私は、確かアランミクリのオレンジのような赤のようなフレームのメガネをかけ、ピンクのパンツとかを履いていたような記憶。一歩間違えば派手な関西のおばちゃんであるけれどもそこは若さでカバーできていた、はず…
「うわーなんか面倒臭そうなのがきた」と思われてもおかしくなさそうなものだなと今となっては思うのだけど、この編集の部署、見るからに社会性のなさそうな人や、おしゃれで美人なお姉様や、サブカル好きそうな人、こだわり強そうな人、オタクっぽい人、とにかく癖の強い人の集まりだったので、赤メガネはむしろ喜ばれて歓迎されました。ありがたや。
この会社のカタログ、ファッション雑誌のようなおしゃれさで業界でも有名だったのですが、それだけじゃなくて1ヶ月に作る媒体(カタログ、チラシ、DM、ミニリーフ等々)の量が半端なく多く、その仕事のハードさもまた有名であったようで。でも行きたくて行った部署なので、そんなの屁でもなく。若くて体力もあったし意欲も満タンだった私は、毎日終電だろうが、撮影やらなんやらで2ヶ月休みがなかろうが(その頃はさすがに倒れそうなほど疲れてはいたけれど)気持ちは元気でした。とにかく、楽しかった。先輩たちも素敵な人ばかりだったし、デザイナーさんアートディレクターさん、スタッフさんみんなみんな仕事ぶりがかっこよくて、とにかく楽しかった思い出ばかり。あ、でも社内では商品課とやりあってたな。笑。
嫌なことって、あんまり覚えていないもんですね。

とそれもこれも、20年ほど前の話。

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