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中国AIベンチャー四社紹介

CB Insights による2019年AIスタートアップGlobal Top100ランキングに入賞した中国AI企業はいくつかをピックアップして、紹介します。

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Momentaは、自動運転技術開発AI企業です。ディープラーニングに基づいた環境認識、高精度地図、運転コンピューティングなどを提供することによって無人運転を可能にすることを目標としています。
Momentaは、2016年に創業され、チームには清華大学、MIT、マイクロソフトアジア研究院出身のメンバーが多いです。
2016年9月には500万ドルのシリーズA投資を獲得し、2017年7月に4600万ドルのシリーズB資金調達を成功しました。
同社は2018年10月、新たな資金調達の完了を発表し、これまでに累計2億ドルを超える資金調達を実現したこととなり、バリュエーションは10億ドルに達しています。

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北京広視科技有限会社
北京市で2011年に創業され、Face++という新しい視覚サービスプラットフォームを提供しています。Face++プラットフォームは、クラウドAPI、オフラインSDKおよびユーザー向けの自主開発製品を提供することによって、顔認識技術をインターネットまたはモバイル移動などのシーンに幅広く応用できるようにしています。
2016年12月、1億ドルの資金調達を実現し、2017年10月、同社は4億6000万ドルのシリーズC投資を受けました。Face++の顔認識技術は、高い識別率と安全性、圧倒的な速度での識別能力を兼ね備えているとされています。中国公安当局にも採用され、犯罪捜査において、指名手配犯5000人の逮捕に貢献しているといわれています。

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北京市商湯科技開発有限会社
「商湯科技(SenseTime)」と略し、2014年に創業されたAI分野のユニコーン企業です。コンピュータビジョンと深層学習のオリジナル技術の研究開発に重点を置いており、顔認識、画像認識、文字認識、画像ビデオ分析、画像及びビデオ編集、知能監視、自動運転、リモート・センシング、医療映像認識などの各種の知能視覚技術等の技術を提供することによって都市管理、金融、自動車、小売り、スマートフォン、モバイルインターネット及びロボットなどのたくさんの業界にサービスを展開しています。
2017年7月、商湯科技は4億1000万ドルのシリーズB資金調達の完了を発表し、2018年4月に6億ドルを資金調達し、評価額30億ドル以上のバリュエーションとなっています。2018年9月、ソフトバンク中国は商湯科技に10億ドルを投資し、バリュエーションは、さらに60億ドルまで上がりました。

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4Paradigmは2014年に創業され、人工知能技術とサービスの提供によってデータテクノロジー業界における応用を革新する企業といわれています。サービスは、機械学習技術を利用して、データに対して正確な予測とマイニングを行うことによって、データの裏にある規律を発見し、そして、その開発した「予言者プラットフォーム」を通じて、企業全体を統括するAIプラットフォームを構築し、企業の効率向上とリスク低減による大きい企業価値の実現を助けをすることができます。
2018年初め、同社は、B+ラウンドの資金調達の完了と同時に中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行の三つの国有銀行および所属基金による共同戦略提携を発表しました。
2018年12月、4Paradigmは、Cラウンドで10億人民元の資金調達を完了し、バリュエーションは12億ドルとなりました。2019年9月、人民日報知能メディア研究院が創立された際、4Paradigmは人民日報社と正式に提携し、これから新たなメディア主流アルゴリズムを作り上げ、大量のコンテンツとユーザーの個別の需要との正確なマッチングを目指すと同時に、主流メディアのコンテンツの有効な普及を実現することにより、メディア業界のAI時代を変革すると宣言しています。

※上記四社のロゴ画像は、それぞれ四社のウェブサイトより引用したものです。