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先日神奈川県労働局より、調査が入りました。
と、聞くと「何かやらかしたのか?」とも思ってしまわれるかもしれませんが、労働環境を変えるための助成金を受給したため、その後の調査なのでご安心ください。
その調査後、気付かされたことがいくつかありました。

有給休暇の取得率に関して、うちは83%という高取得率。
日本の企業の平均取得率は50%ということなので、かなりの高い水準であることがわかります。
正直なところ、そこに興味を持って調べたことがありませんので、全く知りませんでしたが。。。
弊社は、有給休暇の申請は非常に取りやすいものにしています。
過去に申請されたもので、却下したものは1例しかありません。
※言わなくても分かるでしょうが、前もって絶対出勤と決めた日に対しての申請だったからです(笑)
また、残業に関しても非常に少なく、繁忙期にもかかわらず長期休暇のある8月だけ、製造部門の者が多く残業しているだけでした。
※秋冬が繁忙期となりますので、夏が生産に追われる時期なのです。

何故この様な経営ができているのかを振り返ったことで、気付かされることがありました。
根本には、私がサラリーマン時代に勤めていた会社が超ブラック企業であり、有給休暇が1日も取得できなかったことをはじめ、理不尽なことが多く「あんな会社にはしたくない。」「あんな会社にはしてはいけない。」という想いから来ています。
ちなみに勤めていた会社では、親族が亡くなった際にも休暇がもらえず、
「こんな会社、辞めてやる!!」と実際に出勤を拒否した事もありました(笑)

しかし、その意思とは裏腹に弊社も起業当初はブラックでした。。。
生産に追われ、残業ばかり、有給もなかなか与えられる環境ではありませんでしたが、なぜ今では、ゆとりをもたせることができているのかを振り返りました。
そこには、ブランドとしての自立がありました。

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ECサイトを自社運営にしたこと、直営店を増やしたこと、自らコントロールできる力を身に着けたことにより、ゆとりが生まれたのです。
自ら販売することにより利益率を高くすることは最も大きな変化でした。
そして、以前は百貨店の新商品入れ替え時期に合わせ、生産し納期に追われていましたが、売れるかどうかわからない新商品を、その判断が付く前に見込み以上に生産することは非常に危険なため、新商品のリリースを百貨店で行うことを断る事にしました。
それにより、無理に販売を急いでしまうことでミスが生じたり、売れないものを生み出してしまう事もなくなります。

卸への注力から自社発信への注力に切り替えたことで、結果として逆にyuhakuを目掛けて百貨店に来店するお客様が増えたのです。
こうしたことが積み重なって、今のゆとりが生まれたのだと気づきました。
ここ数年の話ですが、変化を恐れず行動したことが、今につながっています。

労働局の調査と聞くと、嫌なイメージが強いのですが、稀に見る優良企業という言葉も頂き、ようやく、理想の会社のあり方に近づいてきているなと、実感できた時間となりました。

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